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11/18(土) 7:34配信 ＠S［アットエス］ by 静岡新聞SBS
浜松沖墜落ヘリ、引き揚げ中断　悪天候で作業困難
墜落現場付近で引き揚げ作業を進めるサルベージ船＝17日午後3時15分ごろ、浜松市沖合の遠州灘（静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から）
　航空自衛隊浜松基地（浜松市西区）所属のUH60J救難ヘリコプターが同市沖合の遠州灘に墜落し、機長ら乗員4人が行方不明になっている事故で、防衛省は17日、墜落現場付近の海底で発見された機体後部の引き揚げに着手した。だが、波が高くうねりもあり、日没を迎えたため、引き揚げは困難と判断して作業を中断した。今後、悪天候が予想され、作業の再開は20日以降になる見通し。

　現場付近の水深約700メートルの海底では、事故機胴体の天井部分と床部分、機体後部が見つかっている。付近の海上で17日午前から、同省の委託を受けた民間のサルベージ船が引き揚げに向けた準備作業を進めた。

　同省関係者によると、無人機などを使って機体をネットに載せ、作業船のクレーンにつないで引き揚げるとみられる。同日の作業でクレーンによる引き揚げまでの準備は整ったという。引き揚げにはうねりが大きく影響するため、悪天候が予想される18日と19日の作業は難しい見込み。

　同省によると、乗員の発見には至らず、フライトレコーダー（飛行記録装置）も見つかっていない。

　海底の機体後部などの存在はサルベージ会社が水中ソナーを使った捜索で確認し、カメラ付き無人探査機などによる捜索で機体の一部と特定した。

　事故は10月17日夕、夜間捜索訓練のため浜松基地を離陸した救難ヘリが約10分後に浜松市沖合約20キロの海上でレーダーから消えた。墜落して沈んだとみられる。