ビデオ判定に関する新たな原案を作成する作業部会を立ち上げていたUSGAとR&Aの共同声明によると、最も重要なルール変更として、反則の可能性に関するテレビ視聴者からの「指摘」について、今後は受け付けないことが決まった。来年1月からは、テレビ映像を監視する個人もしくはグループの審判員が配置され、ルール違反の可能性がないか確認することになるという。
今回の決定は、今年4月にカリフォルニア州で開催されたANAインスピレーションで噴出した騒動を受けての動きとなっている。トンプソンは同大会の最終日、13番まで3打差のトップに立っていたものの、テレビで第3ラウンドのリプレー映像を見た視聴者から正しくない位置にボールを置き直したと指摘されて2罰打、さらに正確でないスコアボードに署名したとして2罰打が科され、合計4罰打を言い渡された。
最終的にはプレーオフで敗れて涙を流したトンプソンは、今回のルール変更を歓迎し、「これまでゴルフの試合で幾度も直面してきた不幸な事態への取り組みとして、積極的にルール変更に踏み切ったUSGAとR&Aに拍手を送る」とすると、「私としても、これからは誰も自分のような結果にならなくて済むことに感謝している」と語った。
トンプソンの事例が引き金となり、タイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)が「自宅にいる視聴者が、ストライプを着た審判になるべきではない」とツイートするなど、テレビ視聴者の指摘が判定に影響を及ぼすことについては、他のプロゴルファーからも激しい批判の声が出ていた。
[匿名さん]
ここも何でも批判する爆サイ管理人がいるんじゃないの?
[匿名さん]
ゴルフ界が「視聴者からの指摘は受け付けない」新ルールを急いだわけ
12/26(火) 7:50配信 webスポルティーバ
WEEKLY TOUR REPORT
米ツアー・トピックス
まもなく迎えるニューイヤーから新たに施行されるルールが、R&A(英国ゴルフ協会)とUSGA(全米ゴルフ協会)から発表された。
“レキシー・トンプソン・ルール”とも言われる、このルール改正は2点。実際のルール規定にはないのだが、「大会中、視聴者からの電話やメールによるルール違反の指摘は取り上げない」ことと、「選手が違反に気づいていなかった場合は、スコア提出後でも”スコア誤記”のペナルティーは科さない」ことが、ローカルルールとして公示され、米PGAツアーなど世界の主要ツアーでも採用されることが決まった。
そもそもこの改正は今年4月、女子メジャーのANAインスピレーション(カリフォルニア州、ランチョ・ミラージュ)で起きた出来事に端を発する。最終日にトップを独走していたレキシー・トンプソン(22歳/アメリカ)に、突如”4打罰”が科せられたことだ。
ペナルティーの理由は、前日のプレーで「トンプソンがグリーン上でマークしたボールを戻す際、わずかに位置が違っていた」と視聴者から指摘があり、競技委員が改めてビデオで確認すると、確かに位置が違っていたからだった。そのため、「誤所からのプレー」で2打、そしてすでにスコアを提出後だったため、「過少申告」の2打が加えられ、合計”4打罰”が科せられた。
その結果、一気に優勝争いは混沌として、最終的にはトンプソンとユ・ソヨン(27歳/韓国)がプレーオフで争って、ユ・ソヨンが優勝。トンプソンはほぼ手中に収めていたメジャー制覇を逃してしまったのだ。
[匿名さん]
これには、ゴルフファンのみならず、現場のプレーヤーも黙っていなかった。タイガー・ウッズ(41歳/アメリカ)が「視聴者はレフリーではない」と苦言を呈せば、フィル・ミケルソン(47歳/アメリカ)が「あの試合はレキシーが勝つべきものだった」と発言するなどして、大きな論争が巻き起こった。
そういう意味では、今回のことはそうした論争を受けてのルール改正とも言える。ゆえに、”レキシー・トンプソン・ルール”とも呼ばれているのだ。
さて、今回の改正によって、視聴者からの指摘は採用されなくなるが、それに代わって、大会中は映像を確認する競技委員が常時配置されることになる。この”映像”というのは、「大会を放映するテレビ局のもの」と限定され、例えばファンがスマホなどで撮影したものは採用されない。
※PGAツアーでは、ファンによる写真・映像の撮影は、個人的な使用に限って許されている。
映像確認はあるものの、実際に物事を判断するのは、選手がプレーしているうえでの”裸眼”でわかる範囲というのが基準。現在の映像は高画質でありすぎるため、のちの映像で違反が確認されても、「プレー中の判断が妥当だった」とジャッジされれば、ペナルティーは科せられないことになっている。
USGAのルールディレクターであるトーマス・ペーゲル氏は、今回のルール改正についてこう話す。
「今回の改正は、ゴルフファンが世界のトップ選手のプレーをもっと楽しんでほしい、というメッセージ。そして、ルールはプレーする選手、そして大会の競技委員の判断に委ねようというもの。彼らがベストなジャッジをすると自信を持っている」
[匿名さん]
改正されたルールは、2018年1月1日から実施される。
折しもゴルフ界では今、2019年1月1日から施行される”ルール大改正”に向けて調整が進んでいるところだ。これは、ゴルフ人口減少の要因のひとつに、「ルールが難しすぎる」として敬遠するアマチュアが多いため、とされている。
そこで、R&AとUSGAは「現在に合ったルールに近代化されるべきで、もっと誰にでも理解できるシンプルなものにしたい」という目標を掲げ、2017年の夏までに一般からも広く意見を求めてきた。
そうした状況の中、今回のルール改正は”大改正”の時期を待たずして施行されることになり、トンプソンも喜びのコメントを出している。
「(今回の改正で)私と同じような不幸なペナルティーを受ける選手がいなくなる。R&AとUSGAに大きな拍手を送りたい」
およそ1年後には大規模なルール改正が発表される。それもまた、大いに注目である
text by Reiko Takekawa/PGA TOUR JAPAN
[匿名さん]
確かにルールが難しい! というか、解釈が難しい面が多々ありますね。
もっとシンプルで良いと思う。
[匿名さん]
あれだけ選手がいて何年もやってりゃ色んな問題出てくるわな。
[匿名さん]