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北朝鮮は25日に朝鮮人民軍の創設85周年の記念日を迎えた。

核実験などの挑発行動に踏み切る可能性があると見て周辺各国が緊張を高めるなか、東京では日米韓３カ国の政府高官が集まり、北朝鮮問題について話し合う六者会合が開かれている。

朝鮮人民軍の創設から85年を迎える25日、『朝鮮労働新聞』をはじめとする北朝鮮国営メディアは、「米韓がわが国へ先制攻撃を企てるなら、人民軍は事前通告なしに空と地、海上と水中から凄まじい懲罰の先制攻撃を加える」と威嚇。

また米国に対しては、「我々を一方的に核で脅す時代は終わった。北朝鮮は、いかなる戦争にも対応する意志と力を持っていて、米国は政治的、軍事的降伏のいずれかを選ばなければならない宿命にある」と、軍事的能力をアピールして、トランプ政権を牽制した。

この問題を受けて、日本政府はきょう東京都内で、外務省の金杉憲治アジア大洋州局長が議長を務める日米韓3カ国による六者会合を開催している。

菅義偉官房長官は午前中の会見で、「連携の緊密化を図り、北朝鮮に対する政策のすり合わせを行いたい」と語った。

今月28日にはニューヨークで北朝鮮問題に関する国連安全保障理事会閣僚級会合が開かれ、外務省からは岸田文雄外相が出席し、北朝鮮に影響力を持つ中国やロシアとも協力しながら挑発行動を繰り返す北朝鮮に対して自制を求めるよう強く働きかける方針。