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■最近よく聞くマインドフルネスと瞑想の関係
東日本大震災以降、特に日本人の中でも、精神性が重視されるようになりました。

また、欧米のビジネスマンの間でも、「マインドフルネス」という考え方が浸透し、世界の王者とも言える企業「グーグル」でも、マインドフルネス研修を導入するなど、積極的に取り組んでいます。

マインドフルネスとは、簡単に説明すると、「目の前の課題に対して集中して取り組むにあたり、一切の雑念を除去する」という考え方です。

このマインドフルネスを実践するにあたり、欠かせないのが「瞑想」です。

瞑想と聞くと、ヨガの行者や一部のスピリチュアル系の人々だけが行う特別で崇高なものというイメージを抱く人が多いかもしれませんが、瞑想は私たちの生活に大きな成果をもたらすもので、誰が行っても多くのメリットがあります。

ここでは、マインドフルネスや瞑想で、日々の生活に最高のパフォーマンスを発揮する方法を紹介します。

■ほとんどの人は「ありのままの現実」を見ていない
人間は、目を通じて入ってくる情報のみを現実として捉えています。

まさに「見えているものだけが全て」という状態です。

しかし、冷静に考えれば分かりますが、目に見えているものは、人によって異なります。

例えば、友人の家に行って部屋に「AK-47(ライフル)」のモデルガンが置いてあったとしましょう。

それを見たとき、ほとんどの場合、「趣味でサバゲーでもやっているのかな」などと考えます。

決して本物の銃器とは考えません。

それは、銃の規制が厳しい日本という国に住んでいるからこその判断です。

同じ状況でも、内戦が激しい途上国の子供が同じAK-47を見た場合、逆に「モデルガン」などと思わないはずです。

真っ先に思い浮かべるのは「人を殺す武器」というイメージです。

ここで一つ言えるのは、「目に見えているものが何かは、脳が解釈している」ということで、自分以外の存在が絶対的な定義を持っている訳ではないということです。

何事に対しても、真の意味で「ありのまま」の状態とし見ることを、「止観」といいます。

瞑想の目的の一つは、この止観状態に入り、日常生活で自分の中に取り込んでしまった沢山の「雑念」を取り除くことです。

■瞑想の第一歩は、リラックス状態に入ること
前述した通り、人間は自分が思っている以上に、雑念が生じていることが分かりました。

その雑念を取り除くことができれば、仕事においても私生活においても、「最高のパフォーマンス」を手に入れられるのは明白です。

瞑想に必要なのはまず「真のリラックス状態」に入ることですが、今すぐに出来る簡単な一つの例を紹介します。

まず、目を閉じてリラックス状態になってから、何か一つ「色」をイメージしてみます。

ぼんやりとで構いません。

目を閉じて何も見えない真っ黒な空間の中にある、ぼんやりとした色のカタマリをイメージしてみましょう。

そして、その色を徐々に変化させていくのです。

これは、目の前の現実とは逆の「精神世界」に焦点を合わせた状態とも言えます。

この状態を維持したまま、「仕事のこと」など、現実について考えてみましょう。

瞑想によって作られた精神世界から、カメラを通じて自分の置かれた状況を見るイメージです。

これにより、驚くほど「普段はしないような見方」「思わぬ気づき」が得られるはずです。