⚖ 政治総合

9月3日 20時21分

北朝鮮が拉致を認めた日朝首脳会談から今月で１４年になるのを前に、被害者の救出を求める集会がさいたま市で開かれ、１歳の時に母親を拉致された田口八重子さんの長男が「被害者の命は時間がたつごとに削られていく」として一刻も早い救出を求めました。

拉致問題をめぐっては、北朝鮮が被害者らの安否の調査の中止を発表してから先月で半年がたちましたが、進展はないままで、北朝鮮が拉致を認めた日朝首脳会談から今月１７日で１４年が経過します。

３日、さいたま市で開かれた集会で、田口八重子さんの長男で母親が拉致された時、１歳だった飯塚耕一郎さん（３９）は「３８年間も母と会えておらず、いまだ解決できないことに強い怒りを持っています」と話しました。そのうえで、「私たちが求めているのは、調査結果の報告書ではなく肉親の帰国です。被害者の命は時間がたつごとに削られていくし、帰りを待つ家族も高齢化しています。被害者と家族が会えないままの解決はありえません」として一刻も早い救出を求めました。
八重子さんの兄で拉致被害者の家族会代表の飯塚繁雄さん（７８）は「被害者は精神的にも肉体的にも限界を超えているはずです。安倍総理大臣には家族の思いをくんでいただき、最優先で取り組んでもらいたい。私たちの目的は拉致被害者の帰国、それだけです」と訴えました。

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