介護施設の職員らによる高齢者への虐待は2022年度に856件(前年度比15・8%増)となり、06年度の調査開始以来で最多だった。厚生労働省が自治体を通じて集計し、22日発表した。同省が相談や通報を促しており、虐待と判断される事例が増えている。
虐待を受けたと確認された高齢者は計1406人。8人の死亡が確認された。虐待の内容(複数回答)で最も多かったのは「身体的虐待」が57・6%。「心理的虐待」が33・0%、「介護等放棄」が23・2%と続いた。
虐待が起きた要因では、「教育・知識・介護技術などに関する問題」が56・1%で最多で、次いで「職員のストレスや感情コントロールの問題」が23・0%だった。
[匿名さん]