今年で59回目となった総火演は昭和36年、隊員教育を目的に始まり、41年から一般公開されるようになった。各国の駐在武官らも招待され、自衛隊の精強性を内外にアピールする狙いもある。最近は非常に人気の高いイベントとして定着しており、今年は入場券の当選倍率が29・3倍に達した。入場者数は約2万4千人だった。
演習内容は中国の海洋進出を意識し、平成24年度以降は離島防衛のシナリオが定着している。
今年も陸海空3自衛隊が一体で作戦を進める「統合運用」により、離島の一部を占拠した敵を排除し、奪回するという筋書きで進められた。最新型の10式戦車をはじめ、各種の火器が次々と火を噴き、使われた弾薬の総量は約36トン(約2億9千万円相当)にのぼった。航空自衛隊のF2戦闘機も敵部隊を爆撃する想定で参加した。
今年は、新たに導入された「水陸両用車(AAV)」と「16式機動戦闘車」が登場し、総火演としては初めて実際に走行する様子が公開された。ともに自衛隊が進める戦力の南西シフトの象徴的な装備品だ。
AAVは米国製で、米海兵隊も使用している。輸送船から兵員を離島に上陸させるための車両で、約20人を乗せて時速13キロで海上を進むことができる。来年3月に発足する離島奪還部隊「水陸機動団」に配備される。
演習内容は中国の海洋進出を意識し、平成24年度以降は離島防衛のシナリオが定着している。
今年も陸海空3自衛隊が一体で作戦を進める「統合運用」により、離島の一部を占拠した敵を排除し、奪回するという筋書きで進められた。最新型の10式戦車をはじめ、各種の火器が次々と火を噴き、使われた弾薬の総量は約36トン(約2億9千万円相当)にのぼった。航空自衛隊のF2戦闘機も敵部隊を爆撃する想定で参加した。
今年は、新たに導入された「水陸両用車(AAV)」と「16式機動戦闘車」が登場し、総火演としては初めて実際に走行する様子が公開された。ともに自衛隊が進める戦力の南西シフトの象徴的な装備品だ。
AAVは米国製で、米海兵隊も使用している。輸送船から兵員を離島に上陸させるための車両で、約20人を乗せて時速13キロで海上を進むことができる。来年3月に発足する離島奪還部隊「水陸機動団」に配備される。