🛩️ 自衛隊・軍事全国

　戦時中に中国で人体実験を繰り返したとされる旧日本軍の「７３１部隊」の隊員ら３６０７人の実名が記された名簿が国立公文書館から開示されたと、滋賀医科大の西山勝夫名誉教授が１５日までに記者会見して明らかにした。

　西山氏は「隊員ほぼ全員の実名が明らかになるのは初めて。研究に役立ててもらうため、今後ホームページで公開する」としている。

　開示されたのは、７３１部隊を中心とする「関東軍防疫給水部」の「留守名簿」。１９４５年１月１日付で作成され、軍医５２人、技師４９人、看護婦３８人、衛生兵１１１７人などの実名や階級、連絡先が記載されているという。

これで731部隊所属であったことを初めて知った家族、遺族はどう思うだろう

７３１部隊に学位授与、京都大は本調査せず　検討経過も非開示
2019/05/28 16:10京都新聞

７３１部隊に学位授与、京都大は本調査せず　検討経過も非開示

７３１部隊に学位授与、京都大は本調査せず　検討経過も非開示

(京都新聞)

　第２次世界大戦中に人体実験の疑いがある論文を執筆した旧関東軍７３１部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして検証を求めていた有識者グループは２７日、本調査を行わないと決めた経緯などを開示しない方針を京大から示されたことを明らかにした。同グループは「極めて不誠実な態度」と批判。今後、情報公開請求をして、場合によっては法的措置も検討するという。

　「満州第７３１部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」（事務局長・西山勝夫滋賀医科大名誉教授）が京都市左京区の京大で会見した。同会は４月、京大が行った予備調査の議事録などを開示するよう要請書を京大に送付。５月１０日に京大側から「開示が必要との判断には至らなかった」との返答があったという。

　同会は「開示しない理由の説明もなく容認できない。今後も検証は続ける」としている。共同代表の広原盛明・京都府立大元学長は「大学の研究不正に関する問題であり、通常より高いグレードで情報を開示するべきだ」と訴えた。