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米、急襲作戦の映像公開＝ＩＳ指導者アジトを破壊

2019年10月31日08時08分
シリア北西部イドリブ県バリシャで２６日に米軍が行った過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）最高指導者バグダディ容疑者急襲作戦の画像（米国防総省提供）

シリア北西部イドリブ県バリシャで２６日に米軍が行った過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）最高指導者バグダディ容疑者急襲作戦の画像（米国防総省提供）

　【ワシントン時事】米国防総省は３０日、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）の最高指導者バグダディ容疑者を狙った米軍特殊作戦部隊の急襲の映像や写真を公開した。

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　いずれも空から撮影された十数秒の映像には、塀に囲まれたバグダディ容疑者のアジトを米兵士が包囲しようとする様子や、ヘリコプターの音を聞いて建物周辺に集まった武装集団をヘリから攻撃する様子などが映されていた。
　作戦完了後に無人機の精密爆撃でアジトを破壊する映像も公開。爆撃後に建物は跡形もなく消え去った。マッケンジー中央軍司令官は記者会見で「建物が聖地や記念物にならないように確実に破壊した」と説明した。
　また、バグダディ容疑者にトンネルへ連れ込まれ、自爆に巻き込まれて死亡した子供の数について「３人でなく２人だった」と訂正した。

巻き込まれた子どもが可哀想な運命
責任非がないのに

ＩＳ急襲作戦名は米女性の名前、バグダディ容疑者の性的暴行被害者


【ワシントンＡＦＰ＝時事】イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」の最高指導者アブバクル・バグダディ容疑者を自爆に至らせた米軍の急襲作戦は、ISの拘束下で死亡した援助活動家の米国人女性の名を冠した作戦名だったことをホワイトハウスが明かした。（写真はシリア北西部イドリブ県のバリシャ村で、ヘリコプターによる攻撃で破壊された一帯）
　ホワイトハウスは今回の作戦名が、２０１５年に死亡が確認されたカイラ・ジーン・ミューラーさん（当時２６）に敬意を表したものだったと述べた。
　国際人道支援団体「デンマーク難民評議会」で働いていたミューラーさんは、２０１３年にシリア北部アレッポで病院を訪問中に拉致され、翌１４年に身柄をバグダディ容疑者に引き渡された。その後ミューラーさんは、バグダディ容疑者から繰り返し性的暴行を受けていたとみられている。
　ドナルド・トランプ米大統領はバグダディ容疑者の死を発表した会見の中で、ミューラーさんについて「若く美しい女性」だったと言及した。
　ＩＳは、２０１５年２月にシリア北部ラッカ近郊で米軍主導の有志連合がＩＳに対し実施した空爆でミューラーさんは死亡したとしている。だが、ミューラーさんの死の具体的な状況は明らかになっておらず、遺体も発見されていないことから、両親のカールさんとマーシャさんは今も一抹の希望を抱いている。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】
〔ＡＦＰ＝時事〕（2019/10/30-10:08）