NO.9265771 2021/02/19 09:21
中学1年男児の身体を47ヵ所切り殺害 加害少年3人の素顔
真冬の冷たい川辺で、中学1年の少年が全身47ヵ所をカッターで切られ、殺害された。
名前は、上村遼太君といった。
後日逮捕された加害者は、17歳から18歳の少年3名。
2月の凍てつく深夜、3人はくだらない勘違いから遼太君を多摩川の河川敷に呼び出し、命ごいを無視して代わる代わる切りつけ、川で泳がせ、コンクリートに頭を打ちつけて殺害したのである。
あの凄惨な事件から、今月で6年(事件は15年2月に発生)、つまり遼太君の七回忌を迎えることになる。
私はあの事件を『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(新潮文庫)というルポルタージュにまとめた。
その取材から見えてきたのは、加害者と被害者に共通する現代の若者たちの痛々しいほど空虚な関係性だった――。
神奈川県の川崎区は、東京と隣接した工業地帯として知られており、昔から大勢の外国人労働者が暮らしていた。
遼太君の両親はともに川崎の出身だった。
父親は高卒で配管工の仕事をしながら、よく地元のスナックに飲みに行っていた。
その店でホステスとして働いていたのが遼太君の母親だった。
母親は別の男と結婚して長男をもうけたがすぐに離婚。
その後スナックの常連客だった彼と再婚して、2001年に生まれた次男が遼太君だった。
両親は4人の子供をつくって千葉の公団住宅で生活をはじめる。
だが、母親の金遣いの荒さから、カードローンの借金で一家の暮らしは立ち退きを迫られるほど苦しいものになった。
裁判所に出向いて支払い計画を出すも、再び浪費から家賃を滞納して家を出ることに。
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