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■それでも妻との離婚を回避したい
浪費癖のある夫や妻に生活費を渡さない夫は、妻から離婚をされる確率が高くなりますが、度重なる夫の浪費のために借金苦に陥り生活ができなくなった夫婦の中には、それでもなお、離婚を選ばず、再生への道を歩んでいる人もいます。

これから心を入れ替え、ゼロから生計を立て、妻や子供とも一緒に暮らしていきたい人は、ぜひ再生への成功例を参考にしてください。

■すべてを開示する勇気
法律事務所に勤務し、これまでに300件以上の債務整理を取り扱った経験を持つ著者ですが、その経験上、女性絡みでの債務整理で夫婦関係が崩壊しなかったケースはありません。

不倫相手に貢いだ結果、借金を背負った人で夫婦関係を継続したい人は債務整理を避け、ひたすらに働いては返済する生活を積み重ねるしかありません。
ただ、まれにラクをして借金を返そうと、犯罪に走る人もいますが、まず逃げきれないので無駄な抵抗は止めましょう。

また、督促状や督促の電話が自宅に来ているような状況においては、もはや妻を引き止めることは困難です。

このケースではせめて、不倫はバレても貢いだことまでは白状しないようにしましょう。

一方で、女性絡みではなく、単なる浪費や生活費、医療費などのために借金をした場合においては、妻にバレた瞬間から完済もしくは債務整理が済むまでの間で離婚をした人としなかった人とでは、しなかった人の方が多かったです。

この離婚をしなかった人たちは、法律事務所に相談に訪れる際にも夫婦揃って来ており、夫の覚悟とそれを支える妻の覚悟の両方を感じ取ることができました。

法律事務所では、借金について嘘をつけません。

もちろん、嘘をつくことは可能ですが、債務整理の際に自分自身に不利益になるだけなので意味がありません。

ですから、法律事務所に足を運ぶ前に借金の原因や金額、どこからいつお金を借りたかなど、夫婦で話し合える家庭であれば、離婚をする確率も低いのです。

■破産をしても夫婦での生活は可能
破産といえば、財産がまったくないような状況をイメージしがちですが、世間一般的な目線で見たときに、決して贅沢をしているわけではなく、普通のアパートに住み、普通の食事をして、ごく一般的な範囲でお金を使う分には咎められることはありません。

ごく普通に会社で働いている人が、給料と借金の総額とのバランスがあまりに悪く、返済の見込みがないことを理由に自己破産をすることもあります。

また、法律事務所に自己破産を依頼した時点において、無職だった人も破産手続が済む頃には就職しているケースも多々ありますが、就職したことが原因で破産や借金の免責が認められなかった人はいません。

また、妻が働きに出ることも可能です。

これらのことから、例え自己破産をしても、夫婦で生活をしていくことは十分に可能なのです。

むしろ、何かしらの財産を持っている場合で、離婚をして妻に財産分与や慰謝料の支払いをしてしまった方が問題になることが多いので、債務整理前の離婚には十分に注意しましょう。