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■夫が熟年離婚を決意するケースもある
熟年離婚といえば、妻から離婚を切り出すイメージがありますが、「妻が不倫をしている」「家事をしない」「金遣いが荒い」などの理由で、夫から別れを告げるケースも珍しくありません。

少しでも離婚を有利に進めるためにも、しっかり準備をしておきましょう。

■住まいのこと
離婚後の住まいを考えておかなくてはなりません。

例えば、離婚した後も現在の家で1人暮らしをするとなると、光熱費が高くついたり、必要以上に部屋が多いと掃除も大変です。

部屋が必要以上に多いということもあるでしょう。

また、財産分与によって妻に家財が渡った場合、生活に困ることも考えられます。

現在の住まいが持ち家か賃貸かでも事情が変わってきますが、現在の家に住み続ける場合と新たな住まいを探す場合の両方の事態を想定しておきたいもの。

他の住まいに引っ越す場合、敷金や礼金、引越し代などの費用がかかり、連帯保証人が必要になることもあります。

■お金のこと
収入が安定しているオヤジなら、離婚後も生活費に困ることはありませんが、離婚をすると財産分与、養育費、慰謝料などを話し合う必要があります。

妻が子どもの親権を持つ場合は養育費が発生し、離婚原因が自分にあるなら慰謝料を支払わなくてはなりません。

そして、避けて通れないのが財産分与です。

妻と夫で財産を半分ずつ分けることになるので、貯金が少ない状態だと離婚に伴う諸々の費用でその後の生活が苦しくなることも考えられます。

■支払いのこと
水道光熱費や通信費、保険料などを銀行の口座引き落としで支払っている場合、口座を把握しておかないと、支払いが滞って電気やガスなどが止まる恐れがあります。

財産を確認するいい機会でもあるので、口座の数や残高をチェックしておきましょう。

■子どものこと
父親が親権を持つ場合、しっかりとシミュレーションしておく必要があります。

子どもが小さければ急病も多く、その場合は会社を休めるのか？自分の代わりに世話をお願いできる人はいるのか？など、あらゆる事態を想定しておきましょう。

中高生になって手がかからなくなっても、食事や掃除などの家事は欠かせず、進路によってはまとまったお金が必要になるため、準備が欠かせません。

■離婚を有利に進めたいなら
離婚を有利に進めるための準備をしておかないと、妻に離婚の原因があっても話がすり替わってしまい、夫が不利になることがあります。

例えば、妻の不貞で離婚したいのに、妻が「夫のモラハラに長年耐えてきた」「夫が浮気をしている」と言い出せば、妻側が有利になる可能性もゼロではありません。

離婚の理由をはっきりさせて、証拠が必要なら集めておきましょう。

不安ならば、専門家に相談する手もあります。

また、離婚前の別居も得策ではありません。

別居中の生活費は夫が面倒を見ないといけないので、結果として損をする可能性が高いです。

離婚の話になった時、妻が主導権を握る形になると、車や家をとられたり、あれこれ理由をつけられて夫側が不利になることもあり得るため、話し合いには毅然とした態度で臨みましょう。