東京から350キロ以上離れた青ヶ島沖に位置する「明神礁」で、海底火山が噴火する可能性が高まっていると気象庁が24日発表した。
今後、小規模な海底噴火が起こるおそれが予想されることから、八丈島など周辺海域の島や船舶に警戒を呼びかけている。
青ヶ島の南南東約65キロ付近に位置する「明神礁」は、複数の岩からなる岩礁群で、東京都が所管している。
海面下約1500メートルにある直径8キロほどの海底火山で、海面に現れているのは山頂部分だ。
海上保安庁によると、1970年までの100年間に11回の噴火が発生。
このうち、1946年の噴火では新島が複数生まれ、その年の12月に沈下。
1952年から1953年にかけて相次いだ爆発的噴火でも、新島の出現と水没を繰り返した。
1998年の調査では、中央の火口付近から気泡が出ているのが確認されるなど、海底での火山活動は続いている。
海保が24日に行った観測では、明神礁周辺の海水が緑色に変化しているのを確認。
気象庁地震火山部は、今後、小規模な海底噴火が発生し、軽石などが飛来するおそれがあるとして、周辺海域を航行する船舶に警戒を呼びかけている。
【日時】2017年03月24日(金) 16:01
【提供】ハザードラボ