日本生命球場（日生球場） NISSAY STADIAM
大阪市中央区森ノ宮
名称の通り、大阪本社の日本生命（ニッセイ）が建設した野球場。
JR大阪環状線および大阪市営地下鉄中央線の森ノ宮駅下車すぐという大阪市ど真ん中にあった。
日本生命野球部のホームグランドだったが、ナイター設備を持たない近鉄バファローズもナイター試合で使用した。（ナイター設備は近鉄が建設）
セ・リーグ公式戦も年10試合前後行われていた。
交通の便が良く、関西六大学リーグや近畿大学野球リーグ、全国高等学校野球選手権大会大阪大会などの主会場として使われ、関西のアマチュア野球の聖地だった。
1979年、阪急西宮球場でパ・リーグ初優勝を決めた近鉄ナインは、試合後に日生球場に入り、ファンも集め、ファンが見守る中で、ビールかけを行った。
プロ野球の本拠地ではないため、オールスターゲームや、近鉄の日本シリーズは、南海電鉄の大阪球場を間借りして開催した。
1985年、日本生命はドーム化を検討。
しかし遺跡が出る可能性が非常に高く（この辺りは難波宮跡、大阪城玉造口与力・同心屋敷跡、豊臣期の大阪城三の丸外郭跡）、発掘調査に5年以上の期間を要するため、日本生命は球場以外の用途での再開発を発表し、球場を閉鎖することを決定した。
大阪ドーム（現：京セラドーム大阪）や、舞洲ベースボールスタジアムなど新しい球場も既に大阪市内に建設されており、日本生命は47年間の野球場としての使命を完遂したと判断した。
最後のプロ野球公式戦は、1996年5月9日のバファローズ対ホークス戦となった。
