私たちは男から性的に見られてる 日本は平等じゃない
男女格差が大きいとされる日本を、とりわけ女の子たちが性別にとらわれず生きることができる社会に——。
仁藤夢乃さんは語ります。
自分自身を振り返っても、痴漢にあったり胸をじろじろ見られたり、ということが日常的にありました。
男友達から「胸、何カップ?」と聞かれたり、胸を触られたりしたこともあります。
男の子と付き合っても意見を言うと嫌がられる。男の子つまらない話を聞いても「そうなんだ。すごーい」と、馬鹿なふりをする自分がいる。
女の子たちと話していると、彼からエッチさせてと言われたら断れない、受け入れてしまっている現実があります。
壁ドンが話題になるなど「男が女を暴力で支配する」ことが素敵なことのように語られ、思い込まされている。
「嫌」と思ったら、権利が奪われそうになっているサイン。「嫌なことは嫌」その感覚を大事にして欲しい。
日本は母親が父親に気を使い、学校では教師と生徒の上下関係がある。対等な関係性というものを知らない。
私は講演などでもこういう話をしていますが、講演後におじさんから写真撮影を頼まれ、「肩、組んじゃおうかな」と言われたこともあります。私の話が伝わらなかったのかな?
今でもセクハラ的な言動に接するたび、笑ってその場をしのいで、後で自分を責めてしまうことも。それでも声をあげていかないと。
電車に乗ったら、痴漢に遭わなさそうな位置はどこかといつも考えること。夜道を歩く時には自然と携帯を握りしめる。
みんな、もっと怒っていい。