幌延町で羊肉の生産団体設立
04月19日 18時35分
道北の幌延町で羊の肉を生産するための団体が設立され、地元では新たな特産品になると期待されています。
設立されたのは、幌延町内の畜産農家や酪農家などおよそ３０人でつくる「幌延シープクラブ」です。
１８日夜、町内で設立式が行われ、実際に肉を試食して味を確かめました。
団体では今後、寒さに強く繁殖させやすいロシア原産の「ロマノフスキー」という品種を飼育し、牧草中心の餌を与えるなど安全性に配慮した肉の生産に取り組むことにしています。
団体によりますと、羊の肉は脂が吸収されにくいことから「ヘルシー」だとして女性の間でも人気が高まっています。
また国内で消費される量の９９％以上を輸入肉が占めるなか、こだわって生産した国産の肉は貴重なため高値で取り引きされるということです。
団体では今後、担い手を増やし将来的には数百頭を飼育する計画で、地元では新たな特産品になると期待されています。
団体の会長を務める畜産農家の松田和良さんは「すでに東京の飲食店から問い合わせが来るなど期待の大きさを感じている。幌延町の特産品となるようみんなで努力していきたい」と話していました。
