事件前の酒に酔った様子を証言
06月30日 19時13分
事件前の酒に酔った様子を証言
去年、小樽市で海水浴帰りの女性４人をひき逃げして死傷させた罪に問われている男の裁判で、現場近くの海水浴場にあった海の家の従業員が、男が事件を起こす前に酒に酔っていた様子を証言しました。
札幌市西区の無職、海津雅英被告（３２歳）は、去年７月、小樽市の路上で酒に酔って正常な運転が困難な状態で車を運転し、海水浴帰りの女性４人をはねて３人を死亡させたとして、危険運転致死傷とひき逃げの罪に問われています。
２９日に札幌地方裁判所で開かれた初公判で、海津被告は「正常な運転が困難だったわけではない」と述べて、飲酒の影響による危険運転致死傷の罪については否認しました。
３０日は検察側の証人尋問が行われ、海津被告が事件前に飲酒していたとされる海水浴場の海の家の関係者などが証言しました。
このうち、従業員の男性は「当日、海津被告は午前中から酒に酔い目がすわった状態で、午後３時ごろシャワーから出てきた際も、裸のまま店のちゅう房を歩き回るなど、まだ酔いが残っている様子だった」と述べました。
海津被告は終始、うつむいたまま法廷でのやりとりを聞いていました。
裁判は今週いっぱい審理が行われ、７月９日に判決が言い渡されます。
