盲導犬候補になった仔犬は１年間家族愛を受けながら、一般家庭で育てられます。
そして、１年が過ぎた日に、訓練職員に連れていかれ、盲導犬育成の厳しい訓練が始まり、血の滲む訓練が約1年半行われます。
(手放したくないと暴れる飼い主もいますが契約の元殆んどが連れていかれます…)それでも争いになっても手放さない人は居るみたいです。
そして訓練場での洗脳に近い厳しい訓練が終わり、盲導犬となった成犬は、ただひたすらに従順に10年〜12年に及ぶ生涯の殆んどを、障害者に尽くします。(この間に疲労から亡くなる盲導犬もいるそうです…)
そして、老犬になりボロボロに成った盲導犬は引退して、引退犬が集まる粗末な施設で死期を待ちます…
ただ、中には、盲導犬が仔犬の頃に１年間飼われていた方が引き取るケースも多いそうです。
厳しい盲導犬生活の洗脳を解くためには、2〜3ヶ月ほど一般生活に戻る訓練が必要で、その訓練を受けた老犬は、その後、やっと仔犬の頃の飼い主に渡されます。
10年以上の時を経て…再会を果たした老犬は例外無く、仔犬の頃の飼い主を覚えていて、ヨロヨロとした姿で必死にかけより、ただ、だだ、仔犬の頃の飼い主に懐に入り歓喜に震えているそうです。
また、動物学上、犬は人間の様に涙を流さないと言われてはいますが…
元飼い主に再会出来た中の多くの元盲導犬は、ぼろぼろと止めどなく涙を流すそうです。
