出典：週刊金曜日編集部
▲中山義隆・石垣市長に不正出張とマンション“購入”疑惑 （『週刊金曜日』取材班）
防衛省が陸上自衛隊の配備をもくろむ南西諸島の１つ沖縄・石垣島。
2015年に配備計画が正式発表されて以降も全容は明らかにされていないが、
中山義隆市長は昨年12月、突如として事実上の配備“受け入れ”を表明した。
この中山氏をめぐり、不正な出張やマンション“購入”など疑惑が相次ぎ浮上している。
市民が情報開示請求し、石垣市が公開した中山市長の出張費についての資料。不自然な墨塗りが目立つ。
（撮影／『週刊金曜日』取材班）
石垣市で農業に従事する男性は昨年10月５日、墨塗りにされた２枚の資料（写真参照）を市から受け取り当惑した。
「平成28年度一般会計当初予算（歳出）内示書」と題された資料は約90項目が墨塗りで、
かろうじて「秘書費」「旅費」「普通旅費」「3,405」（編注、340万5000円）などの文字が読める。
男性は昨年９月21日、中山義隆石垣市長が初当選した2010年から現在までの出張日程の内訳や費用などについて、市に開示請求をした。
ところが、出張費に係るとされる資料が墨塗りで出されたのだ。出張日程については14枚に、目的などの一覧が記されていた。
地元紙『八重山毎日新聞』の「市長日程」をもとに本誌取材班が調べたところ、
昨年１月から７月までに出張は最低でも30回、宿泊日数はさらに増えることがわかった。
現地では中山氏の“出張過多”に批判がある。こうした背景から男性は開示請求を行なった。
