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竹富町・与那国町

No.6157051
#91
自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2000年6月号

朝鮮沖縄友好訪問団に参加して

沖縄県教育文化資料センター事務局長 久高 賢市

 朝鮮人民から学ぶべき点は多い。主体(チュチェ)思想の徹底した人民の心は、物欲に毒された我々日本人からは想像できないほど高潔だった。交流会の琉舞披露で使った楽屋に置き忘れた口紅一本、バスに置き忘れたペン一本をホテルのフロントにわざわざ届けてくれた。街角には物乞いの姿も無い。資源のリサイクルが徹底し、ゴミをほとんど出さない。国を挙げ「一日一万歩運動」を徹底しており、成人疾患に悩むこともまれである。家庭教育や学校教育、社会教育も徹底しており、いじめ、不登校がほとんど皆無であるという。
 今回の訪朝団は、大田県政を副知事として支えてきた吉元政矩氏(現沖縄地方自治研究センター理事長)が昨年十一月に訪朝した際提案したもので、大田昌秀前知事を団長に総勢百二十四名。市民レベルで交流を活発化させようと、前例のない大型訪問団になった。参加者は吉元氏、参院議員の照屋寛徳氏、ミュージシャンの喜納昌吉氏のほか、沖縄県内の考古学者や空手家、企業経営者、公務員、教職員など多岐にわたっている。一行は歓迎晩餐会や文化交流会などではまとまり、平壌市内や板門店、妙香山といった訪問地では三つのグループに分かれて、四泊五日の過密スケジュールをこなした。
 訪問団一行と朝鮮対外文化連絡協議会(対文協、文在哲代表)が開いた「平和と安全のための朝鮮沖縄平和友好連帯集会」では、共同アピールを採択した。「南朝鮮と沖縄の米軍基地の撤去と、朝鮮半島の平和統一がなされれば、東北アジアに恒久平和が訪れる」と宣言。さらに大田昌秀団長ら役員七名は、平壌市内の万寿台(マンスデ)議事堂で、最高人民会議常任委員会(北朝鮮の国会にあたる)の金永大副委員長と会談した。国家の最高級幹部から、沖縄の基地整理縮小に向けた沖縄側の動きに対する評価も得られたのも大きな収穫であった。


[ 匿名さん ]
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