「国益に反して何が悪い？朝日新聞を叩くネトウヨは馬鹿」 池上彰
池上氏は、『朝日＝売国ではない。』として、『ネトウヨによる朝日バッシングの風潮は間違ってる。』と警鐘を鳴らしている。
「世界」（岩波書店）12月号で池上氏は、
『一番私が違和感を覚えるのは、「朝日のせいで国益を損なっている」という風潮です。私は、メディアは国益がどうこうと考えずに報道するべきと思います。思ったことを伝える、それがメディアです。』と言い、
さらに「ネット」についてこう鋭く切り込んだ。
『書き放題のネットを唯一の情報源としている人たちには、世間とは全く別の常識が生まれているのではないでしょうか。
ネットにはびこる嫌韓や反中、そして日本の誇りという言葉の裏にあるデタラメ、ネット言説を信じているのですね。』
『日本だって中国や韓国と同じでした。東京オリンピックが行われるまでは本当にゴミだらけで、青山通りから渋谷は、風が吹くとゴミが舞っていました。ネット言説から日本は清潔好きで、行列はちゃんとつくる優等民族だという発想がこわいですね。』
『侵略戦争や慰安婦問題についても、はっきりと日本に責任があります。ドイツは謝罪をしましたし、自国の通貨マルクを捨ててでも周りの信頼を取りました。そこまでしているドイツと、周りを悪しざまに言う日本と、相当差がありますよね。』
と締めくくった。
池上彰氏がおっしゃっていることはすべて正論で、今日本では、池上氏が一番、真っ当なスタンスをもっている。
池上氏は朝日新聞の連載のコラムの内容から掲載拒否された過去がある。しかし今は、テレビ朝日を筆頭に、各メディアから引っ張りだこの人気者だ。
