換金情報流出か 弘道会傘下の組事務所捜索
10/18(水) 19:30配信 毎日放送
換金情報流出か 弘道会傘下の組事務所捜索
毎日放送
大阪・ミナミで会社経営者が金塊を換金した直後に襲われ現金が奪われそうになった事件で、警察は１８日、岐阜県内の暴力団事務所を捜索しました。警察は暴力団の組織的な関与について調べています。
家宅捜索を受けたのは逮捕された組員の関連先で、六代目山口組の中核組織、弘道会傘下の有力団体です。今年４月、大阪市中央区で会社経営の男が金塊を換金した直後に襲われ、現金７０００万円が奪われそうになりました。この事件で、警察はまず実行役の男らを逮捕。すると、暴力団組員らの関与が次々と明らかになり、逮捕者は７人におよんでいます。
実行役は阿部貞被告（３１）ら男３人。そして、阿部被告らのとりまとめをし、逃走の手引きをしたとみられるのが、元暴力団組員の小池勇樹被告（３６）です。そして犯行を計画・指示していたのは、今月に逮捕された佐々木康洋容疑者（４３）とみられています。暴力団がかかわる組織的な犯行の疑いが強まっていますが、捜査の過程で意外な事実も明らかになりました。
＜換金情報が流出？＞
実は、被害者とされた人物は金塊の密輸グループの１人。密輸した金塊を貴金属店で換金した直後に襲われたのでした。警察によりますと、佐々木容疑者のグループの１人の携帯電話には、襲われた側のグループとの間に通話記録が残されていたということです。つまり、金塊の換金情報が漏れていた可能性があるのです。密輸された金塊の情報が流れることはあるのか、金塊の密輸グループの元幹部はこう話します。
「（犯行グループに）何らかの情報が入る、あそこで両替をしているとか。私自身も両替店に行きましたけど、普段止まっていない車が店の前に止まっていたり、結構見られている感じはしましたね」（金塊密輸グループ元幹部）
佐々木容疑者は調べに対し黙秘しているということで、警察は襲われた側と佐々木容疑者のグループとの関係についても調べています。
