危機感は広がっていない
さらに、「球団の垣根を越えて現役の野球選手にも、そうした認識が広がってほしい」と語った。現役選手には「現状、危機感はあまり広がっていない、『あ、減ってるなあ』という程度で広がっていない」とのことだった。
筒香は、「この取り組みは堺ビッグボーイズの部員数が増えることを目指してはいない」とはっきり語った。この点は、堺ビッグボーイズの瀬野竜之介代表も明言していたが、そうではなくて、野球を愛する子供たちのためにメッセージを発信したということだ。
記者から現役選手がモノを言うリスクについて質問があった。
筒香は、「人間は前例のないことを嫌います。(2015年オフに)ウィンターリーグに行くときも、いろんな人に反対されましたが、僕が翌年活躍したら、それからは、何も言われなくなくなりました。むしろウィンターリーグ行けと言う人が増えました。少しの周りの声におびえる音もなく、必要なことはどんどんやっていきたい」と語った。
前例がない、大胆なメッセージだ。日本を代表するスラッガーのこの言葉は、波紋を広げていくはずだ。