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📖 創作・携帯小説


No.5595356
#15
ベンチの女は逃げようともせず身構えるでもなくベンチに寄りかかったまま、みさまるをぼんやり見つめている。
みさまるは少し周囲を警戒しながらゆっくり歩いた。
周囲に人の気配も無く、車も停めていない。
ベンチの女は独りで歩いてここまで来たみたいだ。みさまると同じように。

みさまるはベンチの女から2メートルくらいの距離で立ち止まった。
近くで見るとベンチの女は髪がボサボサで何日も洗わず手入れもろくにされていないようだ。化粧っ気もあまり無く、少しキツい真紅のルージュだけが目立ち妖怪のようだった。目は一重瞼で小さく、鼻も低く潰れたような形で、眉毛も手入れされず不恰好で、一目でブスだと見られる顔だった。


[ みゆはん ◆ODNjYTlh ]
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