以前からユーチューブの影響力の大きさは知っていたが、自身がやることには抵抗を感じていたという。「自分は裏方なので、表に出るべきではないと思っていました」。しかし、昨年12月、アンダーアーマーの販促を兼ねて川崎のスポーツ店でトークショーを行うことなり、参加者を募集したところ、あっという間に定員の100人が埋まった。
「20人ぐらい集まればラッキーと思っていたのでびっくりしました。カープ時代に僕のファンだったという方も結構来てくれました。現役時代、僕はそんなにファンサービスする選手じゃなかったのに、それでもちゃんと応援してくれていたファンがいたことを知りました。このことがきっかけで、もっと表に出てアンダーアーマーの良さを伝えていくことも元プロ選手だった僕の仕事だと思うようになったんです」
ユーチューブ以外にも、仕事で駆使するSNSはインスタ、ツイッター、フェイスブック、TikTok(ティックトック)、note(ノート)、フォローミーなど多岐に渡る。「世の中ではやっているものはすべて経験しようと思っています。いろんなところにアンテナを広げて、どんどんマーケティングの拡大につなげていきたいんです」。
旺盛なバイタリティーとチャンレンジ精神でバリバリと仕事をこなす喜田さん。その原動力となっているのは会社への感謝の思いだ。「野球を辞めた後、10カ月間、無職だった僕を拾ってくれた会社に恩返ししたいんです。野球界でアンダーアーマーを日本一のブランドにすることが目標です」と話す。