詳細を記載して頂きましたが、県立病院と隣街の総合病院でのセカンドオピニオンでも同じ診断結果だったんですね!という事は、違う病院で2人の医師の診断が一致しているので、県立病院の担当医の診断だけが悪いのではないと言えます。血液検査の場合、リウマチと判断する特定因子(リウマトイド因子・抗CCP抗体)や炎症反応(CRP・ESR)は発症初期の場合は数値が低くてリウマチと診断出来る数値まで達してない状態もあり、血液検査でリウマチと確定するのが難しい場合も当然にあります。例えるなら、インフルエンザの潜伏期間と同じ状況です。3ヶ月の期間のうちに、血中のリウマチ特定因子が増えて、血液検査による数値の異常が明らかになった事も想像出来ます。
血液検査でリウマチの早期発見には医学の限界もあり、全ての整形外科医がリウマチに精通しているとは限りません。早期リウマチと確定診断するには、日本リウマチ学会の基準として以下の要件が必要となります。
(1)3つ以上の関節で、指で押さえたり動かしたりすると痛みを感じる
(2)2つ以上の関節に炎症による腫れがみられる
(3)朝のこわばりがみられる
(4)皮下結節(リウマトイド結節)がひじやひざなどにみられる
(5)血液検査で赤沈に異常がみられる、またはCRPが陽性である
(6)血液検査でリウマトイド因子が陽性である
続く…