射水市の金属メーカー「三精工業」の元労働組合員による着服事件で、被害を受けた組合が、元執行委員長と元事務員に損害賠償を求めた訴訟の第１回口頭弁論が富山地裁・高岡支部で開かれ、２人は請求棄却を求め争う姿勢を示しました。
訴えなどによりますと、元執行委員長と元事務員は共謀して組合の現金や預金を横領し損害を及ぼしたとして２人にあわせておよそ５９００万円の損害賠償を求めています。
１８日富山地裁高岡支部で開かれた第１回口頭弁論で、２人は訴えの棄却を求める答弁書を提出し争う姿勢を示しました。
次回の裁判は１１月１７日に行われます。
２人は２０１３年から２０１９年に、組合員から依頼されたように装って金融機関に関係書類を提出し、共済金の支払いをだまし取ったなどとして逮捕・起訴。元執行委員長の刑事裁判は始まっていませんが、元事務員はすでに懲役３年、執行猶予４年の有罪判決を受けています。
