JTサンダーズ JT Thunders 本拠地：広島市
Vプレミアリーグ所属の男子バレーボールチームで、前身は、広島専売局男子排球部。
戦前から活動している日本でも古参のチームで、日本リーグで1度も2部落ちしていないトップリーグで活躍する唯一のチーム。
リーグ機構から唯一、特別功労賞という団体表彰を受けている。
前身の広島専売局の初の対外試合は1935年。しかし当時の広島は「呉海軍工廠排球部」が全国大会で5度優勝するなど圧倒的に強く、広島専売局は全国大会に進出できなかった。
1945年の原爆被害により、広島専売局の工場は焼き尽くされ、排球部部員を含む専売局の840人が死傷。
1946年、焼け野原の中、広島専売局の一人が一つのバレーボールを見つけ、「バレーをして元気を出そう！」と部を再開した。
活動費が無く部は困窮したが、1955年、メンバーギリギリの9人で優勝候補筆頭の日本鋼管を破ってベスト4。
1962年、バレーボールの強豪校で有名な地元広島市の崇徳高校から猫田勝敏が入った。
全日本代表になった猫田は「日本のコンピューター」と呼ばれ、ミュンヘン五輪で金メダルを獲得。
優勝インタビューで猫田は、「ワシにはもうひとつ大事な仕事がある！」と1か月後に迫っていた日本リーグ入替戦に挑み、広島専売の1部残留を勝ち取った。
