🍼 北海道ママ・育児

　認可保育所の保育料の算定方法が本年度から変わり、子どもの多い世帯の保育料が大幅に上がった問題で、札幌市は４日、子どもが３人以上の世帯を対象に、実質的に旧制度の算定方法を適用して負担を減らすことを決めた。対象は、旧制度のもとで今年３月末までに入園した在園児のみで、卒園するまで適用する。

　保育料は、国が定めた基準に基づき各市町村が定める。所得が多いほど高くなる。旧制度では、収入から子どもの人数に応じて一定額を差し引く年少扶養控除の考え方が適用され、収入が同じでも子どもが多いと保育料は低額に抑えられていた。

　本年度からは、税制改正で既に廃止されている年少扶養控除の考え方を適用せず、保育料算定で子どもの人数は考慮されなくなった。このため、子どもの多い世帯で月３万円以上負担が増えたケースがあることが指摘されていた。