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　このところ、「風の時代」というワードを耳にするという人もいるかもしれません。実は世界は、220年続いた「土の時代」が終わりを告げ、2020年12月22日から「風の時代」に移りました。

　技術の発展や物質的な豊かさを追い求めていた「土の時代」と異なり、「風の時代」では「知性・情報・センス・波長」など「流れているもの」や「目にみえないもの」にスポットが当てられ、本質的な豊かさが高い価値を持つものとして認識されていくといいます。

　2020年にあった大きな転換点といえば、誰もが新型コロナウイルス感染症（COVID-19）を思い浮かべることでしょう。本書の著者・yujiさんは、COVID-19を「風の時代へと人類を強制移行させるための使者」だといいます。この先、時が経てばふたたび「beforeコロナ」だったころに戻れるのかというと、それは「否」だそう。

　時代は文字通り移り変わっていき、それにあわせて、時代の主人公たち、主たる産業や生き方といったものも変化していく......この世界はそういった設定になっており、柔軟に変われない人は苦しみ消えて行きます。たとえば車社会で言えばガソリン車から電気、水素自動車、自動運転へと対処できない人など。。

　では、そうした新たな時代を、私たちはどのような心がけや姿勢で進んでいくべきなのでしょうか。yujiさんは「これからの風の時代を生きていく上で重要な指標は何か。（略）"それはCLEARかどうか"です」と述べ、これを「健全健康で、心が晴れた空のように澄み渡っている状態」だと説明しています。

　ほかにも「中立・中庸な視点でフラットにいろいろなことを見ていく」「自分の色・個性を出していく」「私たち自身も全ての消費・循環に責任を持つ」「体を通して、五感を通してなにかを蓄積していく」といった言葉も出ており、新たな時代を生きていく上で必要になりそうな考え方を受け取ることができそうです。
　
　COVID-19の流行によってすべてが一変した、激動の時代の真っただ中にいる私たち。荒波の中でも風に身を任せて軽やかに生きていくことをお勧めします。