192センチ、118キロ。靴のサイズは32センチ。相手の出ばなを捕らえたカウンターの突きが得意な30歳は、予選リーグで世界王者サジャド(イラン)らを下した。準決勝で地元ポーランド選手に逆転勝ち。決勝は再び、サジャドと対戦し、後半にポイントを連取して優勝を決めた。
柔道でも男子最重量級は「最強」の呼び名がある。空手も84キロ以上級は誰もが認める強い選手の代表格。身長なら190センチ、体重なら100キロを超える猛者がパワー、スピード、テクニックに闘志をかみ合わせる。体力面で後れを取る日本勢は劣勢で、世界選手権は80キロ以上級だった1996年の清水裕正の優勝が唯一の栄冠。香川も世界選手権は4大会連続でメダルに届いていない。
[匿名さん]
■筋トレで集中力持続
転機になったのが昨夏から始めた筋力トレーニングだ。前日本代表監督で世界空手連盟技術委員会相談役の父政夫さん(62)の専属トレーナーだったチャック・ウィルソンさんの下、全身強化に務めた。以来、体重の変化はないが、胸筋がついて腕回りも太くなったという。「外国人に当たり負けしない。バテにくく、集中力が切れなくなった」と本人は分析する。
■フルコンタクト系との交流、刺激に
新しい刺激も意欲を高めた。懸案だったフルコンタクト系との交流だ。
五輪に採用された寸止めの伝統派と、故大山倍達氏が起こした直接打撃を加える極真空手は絶縁状態が続いた。これが、空手が五輪で採用されなかった大きな要因の一つでもあった。
それが、東京五輪へ向けて「極真」の主流団体の一つ、極真会館が全日本空手道連盟と友好関係を結び、寸止めルールで代表を目指す考えを表明。4月からは全空連合宿に極真会館から84キロ以上級になる2選手が参加している。
距離を取って飛び込む伝統派と、至近距離で勝負するフルコンタクト。寸止めルールでの力の差はまだあるが、香川は「フルコンタクトはめちゃくちゃ飯を食わされるとか、5〜6時間も続けてけいこすると聞いた。突きの打ち方、技の出し方も全く違う。僕らにとっても刺激。あちらの練習を見てみたい。空手界が全員で五輪に挑戦している気持ちがする」という。
[匿名さん]
喜友名、香川が優勝=空手プレミアリーグ
2019年02月17日22時35分
空手のプレミアリーグは17日、ドバイで各種目の決勝が行われ、個人形は男子で世界選手権3連覇中の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)が優勝した。女子の清水希容(ミキハウス)は敗れて2位。
個人組手では、男子84キロ超級で香川幸允(テアトルアカデミー)が優勝。同60キロ級の南友之輔(大阪・浪速高)は2位だった。 (時事)(2019/02/17-22:35)
[匿名さん]