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原監督のスキャンダルを報道した週刊誌の記事で「名誉を傷つけられた」と、巨人側が発行元を訴えていた一件で、7月15日に東京地裁が巨人の請求を棄却しました。問題となったのは、原監督の「1億円不倫」。
元暴力団員とされる人物に過去の女性問題につけこまれ、1億円を支払ったあの一件です。巨人側は、相手方を「反社会的勢力ではない」として釈明会見したものの、週刊誌側ではこの内容を「嘘だ」と断定。これに対して、巨人側が週刊誌を名誉棄損で訴えていたものです。
東京地裁の判決では、「週刊誌側の取材は当事者や関係者から信用に値する情報を得ている」とし、「巨人側が原監督をかばっていると考えるのは合理的」と指摘しています。
このことに納得がいかない巨人側は、控訴する方針を示しているようですが、相手方が反社会的勢力と認識したうえで金を渡したことが証明されると、野球協約違反の可能性が出てくるので、巨人側も事をあまり公にしたくないというのが本音でしょう。
この判決が出た日は、ちょうど前半戦の最終日で対戦相手がDeNA。スッキリと勝ってモヤモヤを晴らしたかった原監督ですが、2―3のサヨナラ負けで2位陥落……モヤモヤが積み重なる前半戦折り返しとなりました。
原監督は、今シーズンで監督業12年目ですが、常に心労が絶えないため、今シーズン限りで監督辞任を決意しているのではと憶測を呼んでいます。今回判決が出たことも、進退の判断と無関係ではないでしょう。ペナントレースの行方とあわせて、今後の原監督の進退にも注目が集まります。