積丹にウミウシ73種 蘭越の博物館調査 半数は道内初確認か
05/04 05:00
積丹半島のウミウシをまとめた冊子を手に「海の環境を考えるきっかけにしてほしい」と話す山崎友資さん
積丹半島のウミウシをまとめた冊子を手に「海の環境を考えるきっかけにしてほしい」と話す山崎友資さん
【積丹】海生生物のウミウシが積丹半島周辺で70種類以上生息し、うち半数は道内で初確認とみられることが、蘭越町立貝類博物館「貝の館」の調査で分かった。同館は「1地域から多くの種類が見つかるのは驚き。身近な海の環境を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
ウミウシは浅瀬の岩場や砂の中に生息する巻き貝の一種。貝殻はほとんど退化しており、色鮮やかな種類も多い。国内では約680種がいるとされる。
今回見つかったのは計73種類。神奈川県以北で発見報告が無かった「ニシキツバメガイ」なども含まれており、現在調査中だが「半数は道内で見つかった記録がない」(同館)という。
同館の山崎友資学芸員が2年前積丹町で講演したのをきっかけに知り合った札幌のダイバー2人から、2008〜17年に趣味で撮影していた写真約700枚の提供を受け、約2カ月かけて分析した。
[匿名さん]