南極、20度超えしていなかった? 史上初の高温に疑義
朝日新聞社 2020/03/06 09:30
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© 朝日新聞社 2月2日、南極半島沖に漂う氷山=ロイター
2月半ば、南極で気温20・75度が観測されたと報じられた。世界気象機関(WMO)により確認されれば南極の観測史上初の「20度超え」となるが、記録が認定される見通しは。スイス・ジュネーブのWMO本部で聞いた。
◆確定には数カ月 記録に疑義も
「歴史に残る記録なので慎重な確認が必要。数カ月はかかる」。WMO報道官のクレア・ナリスさんはそう語る。
確認には、データを南極から取り寄せたうえ、観測場所や機器の種類、測定方法、校正は適切かどうかなどを分析する。専門家による委員会を立ち上げる必要があり、最大10人程度の委員は世界中から招集される。それぞれ本業との兼ね合いで日程を合わせるのも困難という。
今回の20・75度という記録は、ブラジルの研究チームが南米に近い南極半島北端沖のシーモア島で2月9日に観測したと主張。直前の6日には、アルゼンチンのチームが南極半島北端のエスペランサ基地で18・4度(当初の18・3度から修正)を観測したと主張している。
[匿名さん]