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中国は「最も重要な地政学的脅威」…米ＣＩＡが新組織、スパイ活動への対応に特化
読売新聞 / 2021年10月8日 10時34分

　【ワシントン＝蒔田一彦】米中央情報局（ＣＩＡ）は７日、中国からの脅威に対応する新たな組織「中国ミッションセンター」を設立すると発表した。ウィリアム・バーンズ長官は声明で、中国を「我々が２１世紀に直面する最も重要な地政学的脅威だ」とし、組織全体で取り組みを強化する姿勢を強調した。

　ＣＩＡはセンター設立の目的について、「中国がもたらす地球規模の課題に対処するため」と説明した。米紙ワシントン・ポスト（電子版）によると、センターは中国についての情報収集や中国のスパイ活動への対応に特化する。中国専門家らを各国に派遣し、中国語人材の採用や訓練も増やす。

　また、新興技術や経済安全保障、気候変動など「米国の競争力にとって重要な地球規模の問題」に対処する組織も新設する。ＣＩＡは今春から、安全保障上の新たな課題に対応するための組織見直しを進めていた。