>>366
御学兄、笑えない大きな例えを示します。
ポジティブな意識は時として両刃の剣にも成り得ます。
先の大戦で日本が米英中蘭を相手に戦争をしたのは周知のとおりです。
そこ頃の日本国内での意識はどのようなものであったかは、ご存じかと。
南方侵攻は東南アジア諸国の解放だと大義名分にポジティブな意識ばかりで物事を考え、南方を占領したならば、現地で食料、燃料、鉱物質は十分に確保出来ると予測していましたが、それこそポジティブの思考。
もう少しネガティブな思考を持ち得て少しでも相手を研究し、その実力を理解していれば・・
相手の実力を過少評価し見下し「アメリカ恐れるに足らん」とふざけた思考に陥り、後半は押され気味になったら、軍部は大和魂で敵を殲滅するとか訳のわからん精神高揚を押し付けていました。
会社の仕事で製品の不具合が発生したら、先ずは原因究明し、そして不具合を改善します。
その時に「これで大丈夫だ。もう安心」となりますが、関心なのは、そこからです。
これで完全だと思うよりも、更に「もし」という事を念頭に置いて次に不具合が発生しそうな場合を予測しておく。プラス思考ばかりでなくマイナス思考で先を予測しておく事も自身を見つめる材料と成り得ましょうや。
それは人間が生きていく上で無数のケースがあることです。
ポジティブだけではなく、それと並行してネガティブに考える事も中庸(バランス)かと。
黒と白の中間の灰色の立場で黒と白(物事)を考える。自身が黒にも白にも成らず。
これが中庸。すなわち均衡の取れたバランスではなかろうかと。