これで離島防衛できるの? 自衛隊版「海兵隊」が早くもつまづく気配 1年前倒しで今月発足だが…
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2018年3月4日 9時0分 現代ビジネス
米海軍ワスプ級強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」(Photo by gettyimages)
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「足」となる船がない
離島の奪還を主任務とする「水陸機動団」が今月末、長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に誕生する。「殴り込み部隊」といわれる米海兵隊の自衛隊版だ。本来なら2018年度末、つまり来年3月に新編される予定だったが、中国の軍事力強化に対抗し、1年前倒して発足する。
ただ、予定した3個連隊ではなく、当面2個連隊にとどまることや、機動性が売りにもかかわらず、海上輸送力の決定的な不足など最初から波瀾含み。そのつまずき方は、当初の予定通り1年後に発足したとしても追いつかないほど深刻である。
「水陸機動団の新編は、わが国の厳しい安全保障環境、とりわけ南西防衛について喫緊の課題と思っている。離島の防衛を主体とする部隊の新編により、わが国の主として島しょ防衛に対する実効性ある抑止、また対処能力が向上するものと思う」
山崎幸二陸上幕僚長は2月22日の会見で胸を張って、こう述べた。
これまでの陸上自衛隊による島しょ防衛は、情勢が緊迫した時点で部隊を離島に事前展開し、抑止力を高めて侵攻を未然防止する作戦だった。それでも敵に占領されることはあるわけで、取り戻すとなれば、全国に散らばった部隊を動員するほかなかった。
水陸機動団は陸上自衛隊に欠落していた奪還機能を持ち、敵前上陸する専門部隊である。世界の海兵隊の中で最強といわれる米海兵隊をお手本に、装備品も垂直離着陸輸送機「オスプレイ」、水陸両用車「AAV7」とまるごと米海兵隊を真似ている。
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2018年3月4日 9時0分 現代ビジネス
米海軍ワスプ級強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」(Photo by gettyimages)
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「足」となる船がない
離島の奪還を主任務とする「水陸機動団」が今月末、長崎県佐世保市の陸上自衛隊相浦駐屯地に誕生する。「殴り込み部隊」といわれる米海兵隊の自衛隊版だ。本来なら2018年度末、つまり来年3月に新編される予定だったが、中国の軍事力強化に対抗し、1年前倒して発足する。
ただ、予定した3個連隊ではなく、当面2個連隊にとどまることや、機動性が売りにもかかわらず、海上輸送力の決定的な不足など最初から波瀾含み。そのつまずき方は、当初の予定通り1年後に発足したとしても追いつかないほど深刻である。
「水陸機動団の新編は、わが国の厳しい安全保障環境、とりわけ南西防衛について喫緊の課題と思っている。離島の防衛を主体とする部隊の新編により、わが国の主として島しょ防衛に対する実効性ある抑止、また対処能力が向上するものと思う」
山崎幸二陸上幕僚長は2月22日の会見で胸を張って、こう述べた。
これまでの陸上自衛隊による島しょ防衛は、情勢が緊迫した時点で部隊を離島に事前展開し、抑止力を高めて侵攻を未然防止する作戦だった。それでも敵に占領されることはあるわけで、取り戻すとなれば、全国に散らばった部隊を動員するほかなかった。
水陸機動団は陸上自衛隊に欠落していた奪還機能を持ち、敵前上陸する専門部隊である。世界の海兵隊の中で最強といわれる米海兵隊をお手本に、装備品も垂直離着陸輸送機「オスプレイ」、水陸両用車「AAV7」とまるごと米海兵隊を真似ている。