スタート直前に雨脚が強くなり、決勝はセーフティーカー先導で始まった。3周目にセーフティーカーが解除されて本格的なレースが開始となり、首位パロウが給油を行わない戦略を採り燃費をセーブしながらも後続を引き離しリードを広げていく。レースが動いたのは45周目で、3位走行の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がピットインして無給油作戦を取るチームが多い中、給油をして8位でコースに復帰する。これで3位に浮上したニック・キャシディ(KONDO RACING)は、ここからスパートをかけ50周目に2位坪井の背後にまで迫り、ホームストレートでオーバーテイクシステムを使い勝負をかけるが及ばず3位でフィニッシュ。2位にはパロウと同じくルーキーの坪井翔(JMS P.MU/CERUMO INGING)が入り、こちらも初表彰台を獲得した。中団の入賞争いでは小林可夢偉(KCMG)が予選19位から13台抜きで6位まで挽回するオーバーテイクショーを披露しスタンドを湧かせてみせた。(山根玄紀通信員)