東京都内では最近、学校帰りの中学生や高校生の後を付きまとう不審者や、体に触れる痴漢被害が相次いでおり、警察は帰宅時の注意を呼びかけている。
このうち、東京・北区のJR王子駅周辺の商店街では18日午後5時ごろ、女子生徒がマスクをした40代くらいの不審者から「おっぱい触らせろ」と体に触れられる事件があった。
また同日午後4時半ごろには、豊島区の池袋駅西口の繁華街で、下校途中の小学生の女の子が、40〜50代の中年男から、無言で体に触られたほか、羽村市富士見平1丁目界隈でも、女子高校生が痴漢被害に遭っている。
家に着いてからも安心はできない。
立川市栄町6丁目の都営アパートでは18日午後7時40分ごろ、帰ってきたばかりの高校生が、20代の見知らぬ男に無言で後をつきまとわれたとして、警察に通報している。
こうした被害は、夜遅い帰宅時に起こるという印象が強いが、警視庁犯罪抑止対策本部によると、公園などで遊ぶ子供や女性に対する犯罪は、14時〜17時に集中しているほか、集合住宅の廊下など共有部分での犯罪は、15時台から増え始めるという。
一方、子供や女性が被害にあう事件の加害者は、事前に被害者を物色したり、追尾するなど準備行為を行なっている割合が高いため、気がつかないうちに狙われている可能性が高い。
警視庁は、「帰宅時にイヤホンをつけたり、スマートフォンをいじりながら歩いたりすることは控え、遅くなる場合は家族に迎えに来てもらって欲しい。小・中学生には遊びに行く場合でも防犯ブザーを携帯し、些細なことでも保護者や大人に伝えてほしい」と話している。
【日時】2018年01月19日(金) 15:44
【提供】ハザードラボ