■大井の的場が7000勝を確実に
2017年5月12日現在、大井所属の的場文男騎手が地方通算6999勝となり、7000勝の大記録に大手をかけました。
次の騎乗は5月17日の川崎競馬であり、まもなく7000勝を達成することはほぼ確実な状況になっています。
この記事を読んでいる時点では達成している可能性も大でしょう。
基本的に土日以外は開催がある南関東のトップジョッキーともなれば騎乗数が多くなるため、ほぼ土日開催の中央騎手と単純比較はできないものの、中央通算トップの武豊騎手の倍近い数字であり、その圧倒的な勝ち鞍は驚異的です。
過去には、川崎所属だった佐々木竹見元騎手が7151勝の大記録を達成しています。
これが現在の最多勝利記録ですが、7000勝となれば、その差は151勝。
年間勝利数を考えたとき、来年2018年にも佐々木さんの記録を塗り替える可能性があります。
2017年9月には61歳となる的場文男騎手が、どこまで勝ち星を伸ばすかに注目が集まるところです。
また、これだけ勝ちまくっている的場騎手が東京ダービーを勝っていないことも有名な話です。
現実問題として、あと何十年も乗り続けることは無理ですから、東京ダービーを勝てるかどうかについても話題性が高まってきます。
ちなみに、地方通算勝利数で現在の第3位には、船橋所属の石崎隆之騎手が6256勝で続いています。
石﨑騎手は的場騎手よりも7ヶ月ほど早く生まれており、こちらも凄い記録であると言えるでしょう。
4位には現在兵庫に所属している川原正一騎手が5176勝で続き、ここまでが5000勝以上の記録です。
数字は5月12日開催終了時点のもので、地方競馬全国協会公表データによります。
■武豊の記録更新はどうなるか
さて、的場騎手の7000勝とともに武豊騎手の中央通算4000勝も近付いてきました。
2017年5月14日現在で3893勝となっており、区切りの3900勝までは7つです。
今年度上期中の3900勝は可能な情勢となっており、前人未到(すでに継続中)の中央通算4000勝までの残り100勝を積み上げるのが来年中となるのか、再来年になるのかといった感じでしょう。
できれば5000勝に乗せてもらいたいところですが、年齢的にも年間100勝が難しい段階に入っていると考えられるため、簡単なことではないようです。
ただ、的場騎手のように60歳でも一線で戦っていれば可能性はあります。
現在48歳の本人も生涯現役の意向があるようですから、少なくとも4500勝は突破するとして、5000勝までが楽しみになります。
見ているオヤジはジジイになっているかも知れませんが。
また、的場騎手の東京ダービーが注目の的であるように、武豊騎手には中央GI完全制覇が残っています。
2017年2つのGIが増えたため、リーチが解除されましたが、そのひとつである昇格初年度の大阪杯をあっさり勝って、残すは朝日杯とホープフルステークスだけとなりました。
できれば2017年中の完全制覇を見たいものですが、朝日杯フューチュリティステークスが的場騎手の東京ダービーに相当しているような傾向もあります。
的場騎手にも東京ダービーを勝ってもらいましょう。
【日時】2017年05月16日(火)
【提供】YAZIUP