熊本知事、川辺川ダム建設を容認 「流水型」国に要請へ
2020年11月19日 11時33分 (共同通信)
熊本県議会の全員協議会に出席し、川辺川ダムの建設容認を表明した蒲島郁夫知事=19日午前10時20分
熊本県議会の全員協議会に出席し、川辺川ダムの建設容認を表明した蒲島郁夫知事=19日午前10時20分
熊本県議会の全員協議会に出席し、川辺川ダムの建設容認を表明した蒲島郁夫知事=19日午前10時20分
7月の豪雨で氾濫した熊本県・球磨川流域の治水策に関し、蒲島郁夫知事は19日、支流・川辺川でのダム建設を容認し「流水型を国に求める」と県議会全員協議会で表明した。甚大な豪雨被害を経て、住民間で建設の賛否が拮抗する中、自身の看板政策として掲げてきた「ダムによらない治水」を転換。清流保全を求める意見に配慮し、県は環境負荷が少ないとされる流水型を選んだ。
蒲島氏は協議会で「命と環境の両方を守ってほしいという願いが私が感じ取った民意。この民意が決断をした最大の理由だ」と説明。
県は「流域治水」の中心にダムを据え、国や流域市町村と本年度内の早い時期に具体策を決める。
[匿名さん]
そもそもカバはダムに頼らない治水をやるって言って13年前に知事に当選したんだけど
なんもやってなくてあの被害なんだよ
それであの被害を受けて、ダム造ります!って言い出したんだよ
信念もなんも持ってなかったんだろ
ただ知事になりたかっただけだろ
[匿名さん]
公約違反だし
あれだけの被害を出したんだから
辞任すべきだろ、カバ
これまでの報酬の半分を自主返納するとか
なんか責任とらんといかんだろ
[匿名さん]
球磨川の治水対策、11年間「放置」の謎 ダムあれば九州豪雨の被害防げた?
毎日新聞 2020/8/4 16:26
川辺川ダム建設予定地だった場所には使われなかったコンクリート構造物が残っている。右下を流れるのは川辺川=熊本県相良村で2020年7月22日午前11時25分、平川昌範撮影
4日で発生から1カ月となった九州豪雨。最も被害の大きかった熊本県では、1級河川・球磨川の氾濫により多くの命が奪われた。支流の川辺川に予定されていたダム建設が旧民主党政権時代の2009年に中止された後、流域の治水論議は停滞していた。過去に何度も氾濫し「暴れ川」の異名を持つ球磨川の治水対策が11年もの間事実上放置されたのはなぜなのか。また、ダムがあれば被害は防げたのだろうか。
「現実的な代替案がないままダム計画が白紙になった。いつかまた水害が起きると感じながら、誰も責任を取りたくないまま議論が続いた」。川辺川ダム予定地で、集落ごと移転した熊本県五木村の前村長、和田拓也さん(73)は自省も込めて振り返る。ダム計画が中止になった09年以降、国、県、球磨川流域の12市町村はダムによらない治水のあり方を協議し、和田さんも19年10月に退任するまで首長の一人として参加していた。
国は19年11月までに開かれた30回にわたる会議の中で▽河川拡幅▽川を深くする河道掘削▽上流から下流に直通する放水路の新設▽堤防のかさ上げ▽遊水地の設置――など10通りの治水案を示した。これに対し、河川拡幅案には川沿いに市街地を抱える人吉市が「市中心部の大規模移転は理解を得られない」、放水路案には下流の八代市が「下流域の水位が高くなる」、遊水地案には複数の自治体が「優良農地が失われる」など、流域自治体がそれぞれの立場で反対を表明し利害対立が浮き彫りになった。
さらに、安くても約2800億円、最高で約1兆2000億円にも上る費用や、最長200年に及ぶ工期を巡っても意見がまとまらず、足踏み状態が続く。当面の治水対策として、国と県合わせて毎年15億~30億円余りの予算で可能な範囲の宅地のかさ上げや河道掘削などを続けているが、抜本策が見いだせないまま今回の豪雨に襲われた。
[匿名さん]
球磨川治水、基本方針案を了承 国交省検討小委員会
伊藤秀樹2021年10月12日 9時30分
写真・図版
国交省の小委員会にオンライン参加する蒲島郁夫知事(前列右から2人目)=2021年10月11日午後2時1分、熊本県庁、伊藤秀樹撮影
[PR]
【熊本】球磨川水系の中長期的な治水方針について、国土交通省の小委員会(委員長=小池俊雄・土木研究所水災害・リスクマネジメント国際センター長)は11日、昨年7月の記録的な豪雨を踏まえて同省が示した河川整備基本方針案の審議を終え、了承した。今後、国交相が正式に策定する。
小委員会の臨時委員を務める蒲島郁夫知事は会合後に記者団に対し、「堤防やダムなどハードで守る治水のあり方が大きく変わり、流域全部で命と環境を守る方向に変わった」などと評価した。今後は、球磨川水系で未策定だった河川整備計画をつくる作業へ移る。整備計画では支流の川辺川に設置が検討されている流水型ダムの詳細などが盛り込まれる。
基本方針案では、河川整備だけでなく集水域や氾濫(はんらん)域を含む流域全体であらゆる関係者が協働して水害を軽減させる「流域治水」の推進を明記。昨年の洪水が現行の基本方針を上回る規模の洪水だったことを踏まえ、昨年の洪水やそれを上回る規模の洪水に対し、被害の最小化を目指す方針を明示した。
洪水時の最大流量は、人吉市で80年に1度の規模の洪水に対応する従来目標は維持しつつ、温暖化で増加する降水量を踏まえ、毎秒7千トンから同8200トンに変更。昨年7月の豪雨と同規模の洪水が起きた場合でも、安全に流せる「計画高水位」は最大約1メートル超えるが、堤防天端は超えないという。
[匿名さん]