大阪桐蔭のスカウト基準について、ある中学硬式野球の関係者が面白い話をしてくれた。
「投手をスカウトする際は、中学2年生の秋の段階で、128kmを投げられることを基準にしているそうです。そういう子は一冬を越えると、130km台に達し、高校に入学する頃には140kmに届くかもしれない。もちろん、128kmに届かなくても、のびしろが感じられる選手には声をかけることもあるとか」
その土地土地のスーパー中学生を単純に勧誘しているのではなく、将来性と適性ポジションを見抜いて声をかけているというわけだ。こうして、大阪桐蔭は毎年ドリームチームを作り上げてきた。
[匿名さん]
大阪桐蔭を高校野球ヒエラルキーの頂点とするならば、中学生に人気の第2勢力と呼べるのが東京の日大三や、横浜と東海大相模の神奈川勢、智弁和歌山や履正社(大阪)の近畿勢といった名門私立だ。
昨夏の甲子園で初優勝を果たした仙台育英もここに仲間入りしたといっていい。
[匿名さん]
「ビッグ5全員に大阪桐蔭の西谷監督が声をかけて、全員に断られたといいます。今年の大阪桐蔭はスカウティングに苦しんでいる。甲子園での実績は他校の追随を許しませんが、プロに行ったOBがなかなか活躍できていない。その点が、最近のトップ中学生たちが大阪桐蔭を敬遠する理由として考えられます」
そう話したのは関西の強豪校を指揮する監督だ。
[匿名さん]
しかし今年は、このヒエラルキーに異変が起きている。
愛知に東海中央ボーイズというクラブチームがある。発足から約10年という歴史の浅いチームだが、愛知の私学四強(中京大中京、東邦、愛工大名電、享栄)を中心に、実力のある球児を全国に送り出している。
今秋のドラフトで1位指名が予想される享栄の東松快征もここの卒団生だ。
[匿名さん]