>>85
旧約聖書で、ユダヤ人が周辺の国々や民族を片っ端から滅ぼしていった記述があったような。
はい、その通りです。旧約聖書(特にモーセ五書の一部や歴史書)には、イスラエル民族が神(ヤハウェ)の命令として、特定の周辺民族を徹底的に滅ぼし尽くすように命じられたり、実際にそうしたりしたとする記述が繰り返し登場します。
🗡️ カナン征服における「聖絶」(ヘルム)の命令
最も明確で集中的な記述は、イスラエル民族がエジプトから脱出し、約束の地であるカナン(現在のパレスチナ周辺)に入植する際の一連の出来事を記した箇所にあります。
1. 滅ぼし尽くす命令の根拠
この殲滅命令は、神の特別な指示として「聖絶(へブライ語でヘレム ḥērem)」と呼ばれます。これは、特定の対象を神に捧げ、徹底的に滅ぼし尽くして、その所有物を一切自分たちのものにしてはならないという儀礼的・軍事的な概念でした。
申命記 7章2節:
「あなたの神、主が、彼らをあなたに渡されるとき、あなたは彼らを打ち、これを完全に滅ぼし尽くさなければならない。彼らと協定を結んではならない。彼らをあわれんではならない。」
申命記 20章16節〜17節(カナン七民族について):
「ただし、あなたの神、主が嗣業としてあなたに与えようとしておられるこれらの民の町々にあっては、息のある者を一人も生かしておいてはならない。ヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人を、あなたの神、主が命じられたとおりに、必ず滅ぼし尽くさなければならない。」
この命令の理由は、カナン人の宗教的、道徳的な堕落(偶像礼拝、児童いけにえ、性的乱行など)に対する神の裁きであり、イスラエルがその悪習に染まるのを防ぐためであると説明されています。
れることが一般的です。