<卓球・2020年全日本学生選抜強化大会 11月28、29日 横浜武道館>
11月29日、全日本学生選抜強化大会が最終日を迎え、女子シングルスで黒野葵衣(早稲田大)が優勝を果たした。
■関東勢以外も意地見せる
大会2日目の29日は、予選リーグを終え、各リーグの1位である32人が決勝トーナメントに臨んだ。
萱嶋沙希(立命館大)がTリーグでプレーする梅村優香(中央大)を予選で破るなど、1人だった男子とは対照的に関西から9人が決勝トーナメントに進出した。
枝廣瞳(神戸松蔭女子学院大)は、宮?翔(青山学院大)、青木千佳(中央大)と関東勢を連破し、ベスト8入りを果たしている。
また、金城大の渡会彩江は、北信越勢で唯一の決勝トーナメント進出と存在感を放った。
■黒野葵衣(早稲田大)が無欲のV
ベスト4は、Tリーグで大ブレイク中の木村香純(専修大)、カットマンの黒野葵衣(早稲田大)、サウスポーの上田真実(愛知工業大)、2019年全日学ダブルス優勝の三條裕紀(青山学院大)という顔ぶれとなった。
先に決勝進出を決めたのは、愛工大の上田だ。
上田は準々決勝でTリーガー山本笙子(中央大)を下しており、準決勝でもその勢いは健在。
左腕から繰り出されるわかりづらいサービスと、台から離れても巻き返せるフォアハンドを武器に、三條にストレートで勝利した。
準決勝もう1試合は、Tリーグでニューヒロインとなった木村が先に2-1リードを奪うが、あと1点が遠く黒野が逆転勝ち。
黒野は8決定でも村田咲紀(関西学院大)を相手に、先に2ゲームを奪われるも逆転しており、我慢の連続での決勝進出となった。
決勝では、黒野が先に2ゲームを連取するも上田が追いつき、試合はまたもやフルゲームに。
最後は、本日4試合目のフルゲームを無尽蔵の体力で動き切った黒野に軍配が上がった。
黒野は試合後、「優勝できるとは思っていなかった。まずは予選リーグを抜けるところが目標だった。まさかここまで来れるとは。(準決勝の)木村さんには勝ったことがなかったので、逆に思い切ってできたのが良かった」と笑顔で振り返った。
■女子シングルス結果
準決勝
木村香純(専修大) 2-3 〇黒野葵衣(早稲田大)
11-8/8-11/11-9/9-11/7-11
〇上田真実(愛知工業大) 3-0 三條裕紀(青山学院大)
11-9/16-14/11-8
決勝
〇黒野葵衣 3-2 上田真実
11-5/11-7/8-11/13-15/11-7
■女子シングルス最終順位
優勝:黒野葵衣(早稲田大)
準優勝:上田真実(愛知工業大)
ベスト4:木村香純(専修大)、三條裕紀(青山学院大)
ベスト8:松本静香(愛知工業大)、枝廣瞳(神戸松蔭女子学院大)、笹尾明日香(早稲田大)、山本笙子(中央大)
文:ラリーズ編集部
【日時】2020年11月30日(月)
【提供】Rallys