中国本土では10月下旬頃から全国の広い範囲で新型コロナの再流行が発生し、流行開始後最大規模の感染者数を記録するに至ったが、ウイルスの変異(弱毒化)やワクチン接種率向上などを受けて、近日は防疫措置を大幅に調整(緩和)する動きが進んでいる。
中国の国家衛生健康委員会(NHC)が12月15日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月14日の中国本土における新規市中感染確認(症状あり)者数は1944人(前日から305人減)だったとのこと。内訳は広東省857人、北京市494人、重慶市143人、河南省67人、四川省67人、浙江省61人、福建省61人、海南省23人、上海市22人、内モンゴル自治区21人、遼寧省20人、雲南省20人、山東省17人、天津市16人、黒竜江省15人、河北省12人、江蘇省10人、陝西省8人、安徽省4人、山西省3人、貴州省2人、広西チワン族自治区1人。このほか新規感染疑いが4人で、北京市3人、重慶市1人。
12月13日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3万4700人(うち輸入性が412人)で、重症者は167人(輸入性ゼロ)。濃厚接触者51万9749人が医学観察下にあるとのこと。
防疫措置の調整後、これまで広く行われてきたPCR検査政策についても変更となったことから、多くの無症状感染者がPCR検査を受けておらず、無症状患者の実数の把握ができない状況のため、14日公表分から無症状感染者数に関するデータはなしとされている。
マカオでも中国本土に倣って防疫措置の緩和が進む中、市中で陽性者の発見に至るケースは増加傾向にあり、13日は前日から20人増の402人となった。11月28日から12月13日までの累計は1325人。