フィリピン政府の新型コロナウイルス・ワクチン接種計画の第一陣となるワクチンが、バレンタインデーの14日に到着することが分かった。
米製薬大手ファイザーと米バイオ医薬品企業モデルナの両社の製品で、最優先される医療従事者に接種される見込みだ。
6日付英字紙スターが報じた。
マニラ空港関係者によると、到着するワクチンはファイザー製40万回分とモデルナ製64万回分。
摂氏零下35度まで冷却できるロイヤルカーゴ社のコンテナで届くという。
比食品医薬品局(FDA)がこれまでにワクチンの緊急使用を承認しているのは、ファイザー社と英国アストラゼネカの2社のワクチンだけだが、モデルナ製品も近く承認されるとみられる。
また、ロケ大統領報道官は5日、ワクチン接種対象について、12グループに分けた優先順位を発表した。
政府の予防接種技術諮問グループと保健省技術諮問グループが作成したリストを元に、新型感染症省庁間タスクフォース(IATF)が決議した。
優先順位は次の通り。
A1=医療施設従業員 (医師・看護師以外も含む)▽A2=60歳以上の高齢者▽A3=併存疾患のある患者▽A4=警官や兵士ら制服組を含む防疫強化措置最前線の必須部門の人員▽A5=生活困窮者▽B1=教師、ソーシャルワーカー▽B2=その他の公務員▽B3=その他の必須労働者▽B4=リスクが高い社会・人口統計学的グループ▽B5=海外比人就労者▽B6=その他の労働者▽C=A1〜B6以外の比人(谷啓之)
【日時】2021年02月07日(日)
【提供】まにら新聞