👩‍🏫 教育・教師

「髪の色や癖毛は生まれつき」証明書提出求める規則、埼玉の県立学校の半数近くに
2021/10/16 07:51
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　埼玉県教育委員会が県立学校に実施した校則に関する調査で、髪の色や癖毛が生まれつきだと示す「地毛証明書」の提出を求める規則のある学校が半数近くに上ることがわかった。

　１５日の記者会見で、高田直芳・県教育長は「本当に必要な校則なのかよく考え、見直しを検討してほしい」と述べた。県教委は９月３０日付で「（側頭部を短く刈り上げる）ツーブロック頭髪の禁止や地毛申請などの校則は児童生徒の人格と個性を尊重する観点などから、積極的な点検・見直しを行うこと」と、各学校に通知したとしている。

　調査は７月２１日～８月２日、県立中学、高校、特別支援学校などに実施した。

　校則がある１９１校のうち、地毛証明書などの提出を求めている学校は８８校（４６％）あった。ツーブロックやパーマなど髪形に関する規定は１４７校（７７％）、髪の毛の色に関する規定は１４６校（７６％）の学校で確認された。

　高田教育長は「校則を見直す機会はなかなかない。今回の調査をきっかけに、子どもの人権や本当に必要なのか考え、見直すきっかけにしてもらいたい」と語った。