「大好きになっていった」相手は詐欺師、2000万円以上被害も…国際ロマンス詐欺多発
2021/06/19 23:12読売新聞
「大好きになっていった」相手は詐欺師、2000万円以上被害も…国際ロマンス詐欺多発
読売新聞 【読売新聞社】
(読売新聞)
インターネット上で外国人を名乗る相手と知り合って親密になった後、様々な名目で金を要求され、だまし取られる「国際ロマンス詐欺」の被害が、今年に入って和歌山県内で少なくとも9件発生していることが、県警への取材で分かった。被害総額は約6600万円に上り、県警が詐欺容疑で捜査している。同様の詐欺は米国など海外でも問題になっており、県警が注意を呼びかけている。(相間美菜子)
県警によると、今年1月から5月末までに、県内の20歳〜50歳代の男女9人が県警に被害を届け出た。うち6人が女性だった。被害者の中には2000万円以上をだまし取られた人もいるという。
知り合ったきっかけは、恋人を探す「マッチングアプリ」やSNSだった。相手は、アメリカ、中国、シンガポール、マカオなどさまざまな国籍を名乗り、職業も陸軍兵や医師、無職などばらばら。やり取りは、英語か日本語だった。
1か月ほどメッセージのやりとりを行い、相手に恋愛感情を抱かせる。中には、「結婚する」とうその約束をした例もあった。被害者の一人は「毎日のようにやりとりをしていて、そのうち大好きになっていった」と話しているという。