7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)。
業界内では、ジャニー氏亡き後のジャニーズ事務所の新体制に注目が集まっている。
「誰がジャニーズ事務所のトップに立つのか、正式には発表されていませんが、ジャニーズに近いメディアはジャニー氏の姪である、藤島ジュリー景子・現副社長が社長に就任するのではないかと報じています。
まあ、そもそもジュリー副社長は現時点ですでに事実上の経営トップですからね」(ベテラン芸能記者)
ジュリー副社長がジャニーズ事務所の社長となることは、もはや既定路線といったところだろうか。
しかし、ジャニー社長が掌握していた「メンバー選定の人事権」については、流動的だという。
「ジャニー社長は会社の経営にはあまり触れず、タレントの育成のみに力を注いでいました。
そして、ジャニーズJr.内でのユニットやメジャーデビューするグループのメンバー選定を担っていたのがジャニー社長。
この人事権を誰が握ることになるかで、ジャニーズ事務所の社内政治がかなり動いてくるでしょう」(同)
メンバー選定権をジュリー副社長が握るのか、もしくはジャニー社長の後継者としてJr.の育成を担っている滝沢秀明氏が握るのか——その点に注目が集まっている。
「歴代のジャニーズJr.がジャニー社長を慕っていたのは、結局のところデビューするユニットのメンバーに選んでもらいたいから。
ジャニー社長のお気に入りになることが、デビューへの近道となるのです。
経営トップのジュリー副社長よりも、ジャニー社長の方がタレントに愛されていたのはそういう理由。
でも、もしも今後ジュリー副社長がメンバー選定の権限を持つこととなったら、強大な権力はジュリー副社長に集中することになる。
ジャニー社長よりも強い存在になるでしょう」(芸能事務所関係者)
しかし、メンバー選定の人事権は、すでに滝沢秀明氏が一部を引き継いでいると見られている。
「今年から滝沢氏は、ジャニーズJr.の育成を担当し、早速Jr.内ユニットである『Snow Man』を増員しました。
増員メンバーは滝沢氏が選んだとのことで、まさにジャニー社長の後継者としての働きを見せたといえる。
滝沢氏はタレントとしても多くの後輩たちから尊敬されているし、そのうえで“人事権”を持ったということならば、Jr.たちは断然“滝沢派”になるでしょうね。
それをジュリー副社長が許すかどうかが重要なポイントとなると思います」(同)
これまでジュリー副社長は創業者であるジャニー社長に逆らうことはできなかったが、相手が滝沢となれば話は別。
権力を振りかざす可能性も出てくるだろう。
「今までは現場のジャニー社長、経営のジュリー副社長という形で役割分担ができていましたが、今後ジュリー副社長がすべてを掌握しようとするかもしれない。
そこで滝沢氏との対立構造ができあがる可能性はゼロではないでしょう。
もしかしたら、お家騒動が待っているかもしれません」(同)
ジャニー社長というカリスマの死による影響は、想像以上に大きなものとなりそうだ。
【日時】2019年07月13日(土) 05:55
【提供】日刊サイゾー