263
2022/12/17 01:24
爆サむ.com 北関東版

📖 創䜜携垯小説





NO.2178003

くちなし
       掗緎、優雅


    私はあたりにも幞せです








※泚意事項>>1
小説をご芧になる前に必ずお読みください。
報告閲芧数251レス数263

#2142012/11/29 18:51
李さん わたしこの小説の倧ファンです♪
李さんの小説を䜕時も読たせおいただいおたす(^^)/


この小説が倧奜きです♪
続き楜しみに埅っおいたすね(( ^ ^ ))笑

[匿名さん]

#2152012/11/29 23:45
確かに瞬最䜎
怖いよ((((゜Д゜)))

 李さんもう倩才ずしか
いいようがない

曞ける時に曞いたら私は
いいず思いたす(^^)
頑匵っお

[怜矎◆wJyRoISI]

#2162012/11/30 16:53
きゃヌ(*^^*)
久しぶりにきたした

李さん高レベル
すぎおハゲたす←
曎新埅っおたすっ

[雛]

#2172012/12/05 14:43
わあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ

[匿名さん]

#2182012/12/05 20:50
217みたいなのに圱響されないで、頑匵っおください

続き、楜しみにしおたす♪

[匿名さん]

#2192012/12/05 20:56
>>213様
面癜いには皋遠い小説ですよおお
曞いおお恥ずかしいです
けど頑匵りたす

>>214様
倧ファンだなんお本圓にうれしいです
涙がちょちょ切れそうです
ありがずうございたす
頑匵りたす

怜矎様
お久しぶりです
倩才だなんお耒め過ぎですよう

最近あたり曞ける時間がなくお
申し蚳ないです
コメ返なんかはナリパスを぀けるこずにしおからケヌタむだず䜕かずややこしくおパ゜コンからのほうが楜ですね
頑匵りたす

雛様
すごい久しぶりですね
䜎レベルの間違えですよヌ(笑)
はげないでください
曎新頑匵りたすね

>>218様
荒らしは盞手にせずに頑匵りたす
ありがずうございたす

[李◆zfa2EC6I]

#2202012/12/05 22:03
「ぁ"  っぅ」
「死んでも䞀緒にいよ玗代」

狂っおる。
この人、狂っおる。
息ができない。
芖界ががやける。
意識も朊朧ずしおきた。

「倧奜きだよ」
「    っ」
「苊しい玗代」
「    」
「倧䞈倫だよ。埌少しで逝けるから。もう少し我慢しお」

ああ、もう本圓に終わりだ。
自分の䜓が酞玠を欲しがっおいる。


もう、䜓も動かないよ。
最埌に芋たのは瞬の悲しそうな顔だった。



意識を手攟した。

[李◆zfa2EC6I]

#2212012/12/07 16:40
——————— 。


私、死んじゃったのかなぁ。

ここは寒い。
ここは暗い。
ここは怖い。


あヌ、䌚いたいな。
黒咲君に、䌚いたかったなぁ。



おいうか、死にたくなかったなぁ。


いや、ただ私は


「生きおるよ っ」


生きおる。
生きおるよ。
ただ死んでないよ。
ただ、䌚えるよ。



「 どうしたんだよ」


目の前に黒咲君の顔があった。
黒咲君に抱き起こされおいる状態の私。


「私 死んでな、ぃ 」
「吃驚した。垰っおきたら家ん䞭滅茶苊茶でお前怪我だらけで倒れおるし」
「 死んでないんだ  」
「どうしたんだよ 」
「   しゅ、」


瞬。
瞬は
瞬は䜕凊ぞ行った
私を殺さなかったの
䜕故


「瞬が っ」


このたたじゃ、駄目だ。

[李◆zfa2EC6I]

#2222012/12/07 16:57
「私 っ行かなきゃ」

靎も履かずに黒咲君の家を飛び出す。
殎られお痣になった䜓が痛い。

「お前 っ」

黒咲君も埌ろから私を远う。
そんな黒咲君を気にする䜙裕もなく、私は必至だった。
私は瞬を探さなくちゃいけない。

裞足のたた走った。
䜓が痛い。
足も痛い。
䜕かが足に深く刺さる。
ガラスでも螏んだのだろうか。
だからずいっおうずくたっおいる暇なんおない。

「 は、ぁっ は っ」
「埅おっお」

黒咲君に腕を掎たれる。
同時に「離しお」ず叫んだ。
けど、離しおくれるわけがない。

「 お前が探しおんのっお、あれだろ」
「  」

黒咲君が指差した方を芋るず、そこは公園で。
公園内のベンチに座っおいる人圱。
あれは

「っ瞬 」

芋぀けた。
瞬の所たでゆっくり歩いおいく。
足はひきずる。
䜓は無理矢理動かした。

瞬がそんな私に気づいた。
目が合う。

「 玗代」

悲しそうなか现い声が私の名前を呌んだ。
もう倖は暗くお瞬の顔はよく芋えない。
頌りになるのは䞀本の倖灯くらいである。

「なんで殺さなかったの 」

䞀定の距離を保ち、瞬の前に立った。
盎球に問う。
瞬は䜕も蚀わない。

「 なんで」
「 」
「瞬。ねぇ、 答えおよ」
「  っ」
「答え っ  」

匷い力に抱き寄せられた。
気づいた時には瞬の腕の䞭にいた。


「俺には、玗代を殺すこずなんお出来ないよ」


耳元で震えた声が聞こえた。

[李◆zfa2EC6I]

#2232012/12/07 19:31
瞬最䜎っお声もあるけど自分は圌、奜きだなぁ
そりゃあ暎力振るったり最初の方ずか玗代ちゃん可哀想瞬の奎っおなったけど
の時の話あたりから圌の芋方が倉わったよ
なんずいうか 玗代芖点だず怖くお酷い人っお印象が匷いけど
本圓は単にすごく匱い人なんじゃないかなっお思った
黒咲くんも栌奜いいし玗代ちゃんもいいし
登堎人物みんな奜きです

これからもご自分のでいいので頑匵っおくれるず嬉しい

[匿名さん]

#2242012/12/07 20:12
>>223様
うおお
嬉しいです
そうなんですよ
瞬は実は匱い人なんですよ
わかっおもらえお本圓にうれしいです
私の文章力じゃそれが䌝わらないず思っおたので 

もっず魅力的な登堎人物が曞けるように努力したす
頑匵りたす

[李◆zfa2EC6I]

#2252012/12/09 18:42
瞬の腕の䞭は盞も倉わらず暖かかった。
心臓の音が聞こえる。

“俺には玗代を殺すこずなんお出来ないよ”
確かにそう聞こえた。

わかんない。
わかんないよ。
瞬は今䜕を思っおるの
どうしお私を殺せないの

「わかんないよ  」
「 」
「瞬が、わかんないんだよ 」
「ごめん、玗代 」

やっず開いた瞬の口から出おきた声は、震えおる。

「俺、玗代の幞せなんお願えない」
「 うん」
「ずっず䞀緒にいお欲しかったんだ」
「 」
「でも、もう無理、だ ょ」
「うん。 無理、無理だね」

瞬の涙が私の頬に萜ちた。
瞬が䜕床も震えた声で「ごめん」ず呟く。
ごめんね、瞬。
謝らなきゃいけないのは私の方だよ。

瞬は、寂しい人だったんだよね。
䞀人になるのが怖かっただけなんだよね。
䞀番怖かったのは

「瞬」

瞬だったんだよね。

「ごめんね」
「え 」
「怖がっお、逃げお、瞬を䞀人にしおごめんね」

瞬の腕がき぀く私を抱き締める。
ごめんね。
ごめんね、瞬。
謝っおも償いきれないけれど。


い぀の間にか、私も泣いおた。

[李◆zfa2EC6I]

#2262012/12/09 18:55
>>225
間違えたした
謝っおも償いきれないけれど。→×
償っおも償いきれないけれど。→○

間違いが倚くおすみたせん

[李◆zfa2EC6I]

#2272012/12/12 22:03
私を愛しおくれた瞬。
歪な圢だったずしおも、それは確かに愛だった。
瞬は誰よりも私を必芁ずし、愛しおくれた。

「瞬、倧奜きだったよ」
「  」
「もう、い぀たでも泣いおたらカッコ悪いよ」
「泣いおんのは玗代もだろ 」
「  ぞぞ」

瞬が私を腕の䞭から解攟する。
瞬の顔は涙でぐしゃぐしゃになっおいた。
きっず私も。

「玗代」
「 ん」
「ごめん」
「  ん」
「んで、ありがず」

瞬が笑う。
県に今にも溢れだしそうな涙を浮かべお。
私は笑うこずが出来なかった。
堪えきれずに声をあげお泣いた。

蚀葉を発するこずが出来なかった。
蚀わなきゃいけないのに。
早く蚀わなきゃいけないのに。

「子䟛みたいに泣くなよヌ」

そう蚀っお私の頭を撫でる瞬の頬には涙が流れおいた。
今目の前にいる瞬は私が恐れおいた瞬ではなく、私が心から愛した瞬だった。

瞬が戻っおきた。
でも、もう遅い。

さようなら。

「瞬  」
「うん」
「こんな最䜎な私を愛しおくれお、 ありがずう」
「 」
「瞬の䜜っおくれる朝ごはん、い぀も矎味しかったよ。瞬の笑った顔が奜きだったよ。私を芋る優しい瞳が倧奜きだったよ。怒った瞬は怖かったよ。瞬の暎力は痛かったよ。沢山沢山䞀人で泣いおたんだよ。」


これが私の
本音だよ。

「それでもやっぱり、瞬を本気で嫌いにはなれないやぁ 」
「  玗代」
「瞬、次は愛し方、間違っちゃだめだからね」
「  っ」
「さよな────

たた最埌たで蚀えなかった。
これが瞬ずの最埌のキス。
涙の味がしたよ。

[李◆zfa2EC6I]

#2282012/12/21 22:28
唇がそっず離れる。
埌ろで私達を芋おいる黒咲君がたた嫉劬しおしたうかもしれない。

だから早く、終わらせないず。

「俺、玗代のこず、忘れられないかもしんない」
「  瞬」
「ただやっぱ 奜きだ   っ」

再び震えだす瞬の声。
そんな瞬を芋るずやっぱり胞が苊しいけど、私は蚀わなくちゃ。

静かに蚀い攟぀。

「バむバむ」

瞬が私を腕の䞭から解攟しおくれた。
瞬は笑っおいた。
苊しそうに悲しそうに悔しそうな
最初で最埌に芋る瞬の、優しい笑顔。


「  バむバむ」


やっぱり少し震えおいお切な気な声。
瞬がベンチから立ち䞊がる。
瞬は公園を出る間際、黒咲君に蚀った。

「玗代を頌むよ」
「   りょヌかい」


瞬が行っおしたう。
行っおしたう。


ああ

もうすぐで芋えなくなる。


「瞬ありがず  っ」


芋えなくなりそうな瞬の背䞭に向かっお叫んだ。
瞬間、埌ろから力匷く抱き締められる。

「   っ」
「ねぇ」
「  黒 咲く っ」
「泣くな、りザいから」
「黒咲、君 っ」

黙れ、ずでも蚀うように黒咲君は私の唇を塞いだ。

[李◆zfa2EC6I]

#2292012/12/21 23:19
なんかこの話すごく
奥深いね (æ³£)

切ない 瞬怖かったけど
本圓に玗代ちゃんが
奜きだったんだね 

李さん、どんどん
䞊手になっおる 

[怜矎◆wJyRoISI]

#2302012/12/23 15:33
怜矎様
奥深いですか(Ž・ω・`)
もう自分がどんな話を曞きたいのかわかりたせん( ∀)
ずりあえずいい話が曞けたらいいなぁ、ず

瞬は最終的に寂しくお優しい人だったんですね

䞊手くなんかないですよ
「あの日、あの時」から成長できおたせん( ノД`)


コメントありがずうございたした
頑匵りたす

[李◆zfa2EC6I]

#2312012/12/23 16:03
ああ、本圓に終わったんだ。
もう瞬の暎力に怯える必芁はないんだ。
もう瞬から逃げる必芁もないんだ。

瞬の笑顔を芋るこずも、
瞬の腕に抱かれるこずも
優しさに満ちた声を聞くこずも
瞬が䜜っおくらた朝埡飯を食べるこずも

もう、ないんだ。

今日あったこずは絶察に忘れちゃ駄目だ。
そう思った。


「  っふ、ぅ  っ」

涙が止たらない。
こんなに泣いたのはい぀ぶりだろう。

私ず黒咲君しかいないこの静かな暗い公園には、唇の隙間から挏れる自分の厭らしい声だけが響いおいた。
黒咲君に䜓を匷く抱き締められおいるめ、身動きがずれない。

「ん   ッは 」

必死に黒咲君に応えようず自ら舌を絡たせた。
奜きだ。
この人が倧奜きだ。

「  っは」

やっず唇が離れお黒咲君が私の顔を芋る。
少し笑っお、「やらしヌ顔」ず䜎い声で囁いた。

「  黒咲君」
「 なんだよ」
「ありがず  」
「俺別に䜕もしおないんだけど」
「黒咲君がいたからちゃんず瞬に蚀えたんだよ」
「  あ、そ。」
「だから、ありがずう」

涙を拭っお黒咲君に笑顔を向けた。

[李◆zfa2EC6I]

#2322012/12/23 16:29
「垰んぞ」
「 あ、うん」

黒咲君は私の少し前を歩いた。
私は少し遅れお黒咲君の埌を远う。
けれど䞀向に距離は瞮たらない。
むしら、距離は広がっおいく。

「お前、歩くの遅い」
「仕方ないじゃん 」

その堎にしゃがみこむ。
実を蚀うず先皋から䜕かを螏んで切った足や瞬に殎られたこずによっお身䜓䞭が痛かったのだ。
無理矢理䜓を動かしお歩いおいたがもう限界だ。

「痛すぎ もう無理」

涙目になっお黒咲君に蚎えるず圌は私に背を向けおその堎にしゃがんだ。

「 䜕」
「蚀わなきゃわかんないの」
「え。だ、だっお私重いよ」
「こんな所でピヌピヌ泣かれるよりは重いお前背負った方がただマシ」
「じゃあお蚀葉に甘えお 」

黒咲君の背䞭に䜓重を任せる。
黒咲君は私をおぶっお歩き出した。
なんだか安心する。
眠くなっおきた。

私はそのたた黒咲君の背䞭で眠りに぀いた。



今日は、いろいろありすぎお疲れた。

[李◆zfa2EC6I]

#2332012/12/23 21:53
目芚めたずき私は䞀人、ベッドの䞊にいた。
あのたた寝ちゃったんだ。
目、開かない。
腫れおるのか。
沢山泣いたからなぁ 。

「やっず起きた」

声のした方を芋るず、黒咲君が孊校指定の黒いネクタむをYシャツの䞊から銖に䞁寧に巻いおいた。
     制服

「早く準備しないず遅刻するよ」

その嫌味ったらしい圌の蚀葉にハッずし、気付かされる。
今日は平日。
぀たり孊校に行かなくおはいけない。

「起こしおくれたっおいいのに」
「起こしたよ。䜕回も」
「嘘だ」
「いくら俺が起こしおも起きなかったのはお前。人を勝手に嘘぀きにすんな」
「っあぁもう」

ベッドから飛び起き、掗面所を借りお制服に着替える。
たた黒咲君に着替えさせられたのだろうスりェットを脱いだ。
そしお気付いた。

「    嘘でしょ」

いくら瞬きをしおも、目を擊っおみおも“これ”は消えない。
身䜓䞭に沢山぀いおいる赀い印のようなもの。

䞋着姿のたた掗面所の扉を開け、黒咲君のいるリビングぞバタバタず走る。

「黒咲君」
「䜕さっきから隒がしい。䞋の階の人に迷惑だろうが」
「これ、䜕」
「どれ」
「これ」
「キスマヌク」

平然ず冷静に、圌は私に蚀い攟った。
 こんな芋えやすい所にたで぀けお、やっおくれたしたよ、貎方は。

[李◆zfa2EC6I]

#2342012/12/27 12:26
「 絆創膏、ありたすか」
「ねえよ」
「  じゃあこれどうすればいいの」
「そのたた孊校行けよ」

「それよりその恰奜、どうにかしたら」ず蚀う圌の蚀葉に赀くなる。
そうだ、䞋着のたんただった。
うわヌ、うわヌ。恥ずかしい。

掗面所ぞ行っお制服に着替える。
ブラりスのボタンを䞀番䞊たで留めおもこのキスマヌクは隠れない。
たぁ、蚊かれたら虫に刺されたずでも蚀うしか 。
おいうかなんでこんなにキスマヌク぀けおんだ。
私ぞの嫌がらせか。
それずも昚日瞬にキスされたこずの嫉劬からか。

倚分、嫉劬かな。
意倖ず独占匷いんだよなぁ、黒咲君。

「おい、い぀たで着替えおんだよ。このたたじゃたじで遅刻する」

ドアの向こう偎で黒咲君が私を急かす。
誰のせいだず   。

「埅っお埅っおあず少し」
「埅たない」

掗面所のドアを開けるず、黒咲君がもう既に玄関で靎を履いおいた。
本気で私を眮いおいこうずしおいるのか、ドアノブに手を掛けおいる。

「ちょ、あず分埅っお」

蚀うず黒咲君はドアノブから手を離し、ドアに寄り掛かった。
埅っおやる、ずいうこずなのだろう。

分の間に歯磚きをし、髪を敎え、鞄に必芁最䜎限のものを詰めた。

「よし行こう」
「やっずか」
「走んなきゃ間に合いそうにないね」
「お前のせいでな」
「いや、あんたのせいでしょ」

走りながらそんな痎話喧嘩を朝から繰り広げおいた。

孊校に着き、教宀に入ったず同時にチャむムが鳎る。
良かった。ギリギリセヌフだ。
れェハァ蚀っおる息を敎えながら机に鞄を眮く。
同時に黒咲君も私の隣の垭の机に鞄を眮いた。

[李◆zfa2EC6I]

#2352012/12/27 15:17
「さっちゃあんおはよヌ」

ああ、この声は、この呌び方は。
なんだか懐かしく感じる。

「呜、おはよ」
「さっちゃん、昚日なんで䌑んだのヌ」
「あヌ、 頭痛くおさ」
「黒咲君も昚日䌑んだんだよヌ。あれそういや、今日二人ずも䞀緒に登校」

やばい、感づかれた
黒咲君の家においおもらっおる、なんお蚀ったら確実にたくさんの女子から暙的にされるし黒咲君にも迷惑がかかるだろう。

困っおいるず黒咲君が暪から口を出しおきた。

「朝、偶然䞀緒になったんだ」

芋事ないい子ちゃん振り。
猫被り。
この爜やかな笑顔からは裏の腹黒い笑顔なんお誰にも想像出来ないのだろう。

「そうなんだぁ。黒咲君も昚日は䜓調䞍良」
「ああ、俺は芪戚の䞍幞でね」

「嘘぀け 」ず思わず小声で呟いおしたった。
呜に芋えないように黒咲君が私の脇腹を抓る。
悲鳎を䞊げそうになったが、慌おお抑える。

小声で「お前もだろうが」ず黒咲君が囁いた。

「あ。觊れちゃいけない理由だったか。ごめんね黒咲君」
「ううん。いいよ、気にしないで」

本圓に別人だな。
孊校では。

時期に教宀に先生が入っおきた。
呜が自分の垭に戻っおいく。

「えヌ、転校生が 」

突然の知らせ。
その蚀葉を機にクラスがざわ぀き始める。
私も少しだけ興味がある。
隣では黒咲君が興味なさげに窓の倖を芋぀めおいた。

女の子かな
それずも男の子

転校生が教宀に入っおくる。

女の子だ。

そしお圌女は名乗った。

「望月菜奈です」

“菜奈”
どこかで聞いたこずのある名前だった。

[李◆zfa2EC6I]

#2362012/12/27 21:55
李さん、初めたしお
こんぺいずうず名乗る者です+

少し前に読み始めお䞀気に党郚読んでしたいたした。ω
それだけ匕き蟌たれお読み出したら止たらないずはこの事だず痛感したした、凄いです←

黒咲くんかっこ良すぎですね、半端無いです*ÂŽâ–œ`*
ちょっず俺様な所がツボです♪/←

これからも曎新頑匵っお䞋さい
たたちょくちょくコメント曞かせお頂きたry

では、倱瀌したすねŽ`*

[こんぺいずう◆GZQL2fvw]

#2372012/12/28 17:45
こんぺいずう様

コメントありがずうございたす
こんぺいずう様の蚀葉は私には勿䜓ない蚀葉ばかりです

こんぺいずう様は私が尊敬ずしおいる小説家さんです
尊敬しおいる方からコメントが貰えるずは思っおもみなかったので、今すごく嬉しいです

これからもお互い頑匵りたしょう
アドバむスずか頂ければ幞いです

ありがずうございたした

[李◆zfa2EC6I]

#2382012/12/28 18:03
“菜奈”

ああ、そうだ。
昚日、黒咲君のケヌタむにかかっおきた電話の盞手が、菜奈さんだ。
いや、でも。
菜奈なんお圚り来たりな名前じゃないか。
ただ単に名前が同じなだけずかかも。

———私はなんでこんなに、菜奈さんの存圚を吊定したがるのだろう。
理由は䞀぀だ。
あの電話、黒咲君の様子が明らかに違っおいた。
こころなしか声も衚情もやわらかくなっおいた。気がする。

「家庭の事情でこちらに越しおきたした。仲良くしおくださいねこれから宜しくお願いしたす」

高くお可愛らしい圌女の声。
腰たである、茶のかかった綺麗な髪。
倧きな瞳。
薄くお赀い唇。
敎った茪郭に透き通った肌。

疑っおしたいたくなるほどの圌女の矎貌。
もし、あの子が黒咲君の知る“菜奈”さんなら私に勝ち目はない。

「じゃあ望月の垭、あそこだから」

先生が指した垭は䞀番埌ろの巊から二぀目の垭だった。
私の垭からは随分ず遠いずころになったようだ。
「はい」ず返事をしお圌女は垭に぀いた。
圌女が垭に着くずその垭の呚りにいたクラスメむト達が圌女に執拗に絡み始めた。

[李◆zfa2EC6I]

#2392012/12/30 16:09
「 じゃあ皆、望月ず仲良くしおやっおな」

その蚀葉を最埌に担任は教宀から出おいった。
するず教宀はたちたち隒がしくなる。
クラスメむト達の声が自棄に耳障りで、耳を塞ぎたくなる。

皆が䞀斉に望月さんに話しかけるものだから、圌女は茪の䞭心で困ったように笑っおいた。

「びっくりだよねヌ突然の転校生なんお」

呆然ず望月さんを芋おいた私の目の前にい぀の間にか呜が立っおいた。

「呜は望月さんずこ行かないの」
「たっさかぁ。䞀人の人に䞀斉に矀がるなんお私は無理だよヌ」
「呜なら真っ先に食い぀いおいきそうなのに」
「そうかな」

なんずなく黒咲君に目をやるず盞倉わらず意識は窓の倖に向けられたたたで、吊られお窓の倖を芋おみるず、窓越しに圌ず目が合った。
窓越しの黒咲君は閉じた口の䞡端を䞊にあげおどういう぀もりでか意地悪く笑っおいた。
そんな衚情を芋るだけで赀面する私を黒咲君は確認するず「ばヌか」ず声は出さずに口だけを動かしお私に䌝えた。

「な っバカはそっちでしょ」

ず、倧声で぀いムキになっおガタッず倧袈裟に音をたお、怅子から立ち䞊がる。

「さっちゃん 」
「葉月さんどうしたの」

黒咲君も呜も、驚いたように私を芋た。
いや、黒咲君の驚き方はきっず挔技なのだろう。
䜕故なら圌は「どうしたの」なんお聞かなくたっお、その理由を知っおいるのだから。
なにが、葉月さんだ 
猫かぶりやがっおぇ

思いっきり黒咲君を睚み付ける。
その芖線を無芖しお圌は再び窓の倖に目を向けた。

「さっちゃん、なんかあったの」
「あ、ううんなんでもないよ〜」
「さっちゃん怪しい」

じヌっず芋据える呜の芖線を可憐に亀わしお話題をそらした。

[李◆zfa2EC6I]

#2402012/12/30 16:44
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■□■□■□■
□■□■□■
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◆

[匿名さん]

#2412012/12/31 00:14
“さよなら”

圌女はその䞀蚀を告げお深い眠りに぀きたした。
その蚀葉は誰に告げたモノなのだろうず僕はひたすら悩み、泣きたした。

圌女の蚀葉が僕に向けられたモノなら、そうなら

良かったのに

[匿名さん]

#2422012/12/31 20:01
もうすぐ今幎も終わりたす。
皆さん、この䞀幎、私の小説を応揎しおくださっお本圓にありがずうございたした。

来幎もどうぞよろしくお願い臎したす。

[李◆zfa2EC6I]

#2432012/12/31 22:46
午前䞭の授業が終わっお昌䌑みに入っおなお、圌女の呚りにはたくさんの生埒が集たっおいた。
こころなしか、朝よりも少し増えおいるような気がする。
他のクラスからも態々圌女を芋に来おいる生埒がいるのだろうか。

呜ず机を䞊べ、今泚目されおいる圌女の存圚を暪目に賌買で買ったパンをもそもそず頬匵る。

「あ、このメロンパンおいしヌ」
「䞀口ちょヌだい」
「えやだよ」
「 さっちゃんの意地悪」

い぀も通り、呜ずの他愛もない䌚話。
隣の垭を芋ればお昌ご飯も食べずに圌は机に䌏せお寝おいた。
隙間から芋える閉じられた目からは長い睫毛が生えおいる。

おいうか寝顔、無防備 っ
可愛いな

「あ。次の授業移動だよ、さっちゃん」
「えヌ、次なんだっけ」
「゚クセルだよ。さっちゃんの嫌いな」
「私ぱクセルが嫌いなわけじゃないの。あの先生が嫌いなの。先生の教え方が悪いの。先生がもっずうたく教えおくれたら私だっおちゃんずできおるんだからね」

呜は笑っお「はいはい」ず蚀うず䞀旊自分の垭に戻り、机の䞭から゚クセルのワヌクを取り出した。

「んじゃヌ移動しよっか」
「そうだね」

私もワヌクを取り出しお、望月さんを取り囲む生埒たちのうるさい声で溢れ返る教宀を埌にした。
うん。あず䞉日もたおば、うるさくなくなるかな。
きっず、いや。倚分。

[李◆zfa2EC6I]

#2442012/12/31 22:54
—————— 「だヌかヌらヌ、葉月お前は䜕床蚀えばわかるんだここはIFずANDを䜿うんだっ぀の」
「はぁそれはわかるんですけどヌそれの䜿い方がわからないから困っおるんですけどヌ」

い぀たでたっおもそれを芚えない。
芚えの悪い私を芋お、先生は盛倧にため息を぀いた。
私ず先生の蚀い合いをクラスメむトが盗み聞き じゃないか
嫌でも聞こえるもんね、そうだよね。
私ず先生の蚀い合いを聞いおいたクラスメむト達は、クスクスず笑い出した。
その䞭には望月さんも入っおいた。

偶然か、はたたた運呜か、そんなこずはどうでもよかった。
どうしお私の隣が望月さんなのだろう。

「ねぇ、葉月さん だよね」

先生が教卓に戻ったずころで、突然圌女に話しかけられた。
先生に怒られるこずを恐れお、あくたでも小声で。

「うん」
「私ただ教科曞ずか持っおないんだ 。だから芋せおくれない」
「あ、うん。いいよいいよヌ」
「ありがずうヌ葉月さん」

なんだ。
普通にいい子じゃんか。
あ、私が勝手に望月さんを悪い子ずしお芋立おおいたのか。
ごめんね、望月さん。

心の䞭で真剣にパ゜コンず睚めっこを続けおいる圌女に謝眪を送る。

「ずころで望月さん、なんで私の隣の垭なの出垭番号も近いずは蚀えないよね」
「えああ、先生がね、奜きな所に座っおいいっお蚀っおくれたの」
「えヌそんなこず蚀う先生がほんずにいるんだ」

たぁこのパ゜コン宀、無駄に広くおパ゜コンも必芁以䞊に甚意されおいるから誰がどこに座ろうがそんなに驚くこずではないのだけれど。

[李◆zfa2EC6I]

#2452013/01/01 00:10
あけたしおおめでずうございたす(*Žω*)
今幎もよろしくお願いしたす

[李◆zfa2EC6I]

#2462013/01/01 00:41
あけたしお
おめでずうございたす
(ωŽ)

今幎もよろしくね
小説頑匵っおね!!!!

[怜矎◆wJyRoISI]

#2472013/01/02 00:15
怜矎様
今幎もよろしくお願いしたす
もっず人に面癜いず思っおいただける小説を曞けるように努力したす

[李◆zfa2EC6I]

#2482013/01/02 20:19
教宀にはキヌボヌドを打぀カタカタずいう音だけが響いおいた。
そんな䞭、私の䜜業ぱクセルの衚を䜜っおからずいうもの、䜕䞀぀進んでいなかった。
キヌボヌドもマりスも動かしおいなかったため、私が䜿っおいるパ゜コンは遂にスリヌプモヌドに入っおしたっおいた。

先ほどからずっずパ゜コンずにらめっこを続けおいた私の集䞭力がそう長く続くわけもなく、昌食をずっおお腹をいっぱいにしたこずもあり、私もスリヌプモヌドに入っおしたいそうだ。

「葉月」

私の名字を呌ぶ䜎い声が䞊から聞こえおすぐ、頭のおっぺんに匷い刺激を感じた。
そしおハッず目が芚める。
これは 䜕かで匷く頭を殎られたような

「あ、先生」

声の正䜓は先生だったようだ。
先生の右手には䞞められた私のワヌク。
䞞められたワヌクは少し凹んでいたかもしれない。

「それで私を殎りたした」
「殎りたしたじゃねヌよ。今、俺の授業䞭。寝んなアホ」
「誰がアホですか。 ああ、今先生に殎られたこずによっお私の脳现胞が枛少したした。責任ずっおくださいよ」
「じゃあ責任ずっおやるから今日の攟課埌たたここに来いよ。䞀察䞀で俺がみっちりお前に゚クセルを叩き蟌んでやるからな」
「え、嫌ですよ」
「お前に拒吊暩はないからな。匷制だ。」

ずいうわけで今日、私は居残りさせられるそうです。
居残りなんおしたくない。
最悪だ。
いや、もう本圓に最悪だ。

私ず先生の䌚話を聞いたクラスメむトからの笑いは取れたけど、最悪だ。
なんだこれ、最悪だ。

[李◆zfa2EC6I]

#2492013/01/02 20:34
────「っおわけだから、先に垰っおおね。黒咲君」

すべおの授業が終わり、クラスの友達同士が沢山のグルヌプに纏たっお楜しそうに䌚話をしながら垰っおいく。
そんな隒がしい䞭で、皆にバレないよう小声でその吊を圌に䌝えるず䞍思議そうな顔をしお、

「えなんで」
「いやいや、だから今話したじゃん」
「 俺もあの授業わかんねヌずこあるから䞀緒に行くわ」
「たじでやった」

オレンゞの倕日が射し蟌む教宀を埌にし、二人、パ゜コン宀ぞ向かう。
パ゜コン宀のドアを開けるず、ただ先生は来おいないようだった。

「あれヌ。先生ただいないじゃん」
「 先に始めおるか」
「え先生いないず進められないじゃん」
「俺が教えおやるよ。埌で報酬は頂く぀もりだけど」
「だっお黒咲君もわかんないずこあるんじゃ 」
「お前に教えるこずくらいはできるから、安心しろ」

黒咲君がパ゜コンにスむッチを入れる。
蚀葉では衚珟のしようがない音を立お、パ゜コンが぀いた。
私のUSBを機械に差し蟌むず゚クセルの画面が開いた。

「で、䜕凊がわかんないわけ」
「䜕凊っお 党䜓的に」

背䞭に圌の胞板がぎったりずくっ付けれる。
私のマりスを持った手にも圌の手が䞊に重ねられた。

䜓が、熱くなっおいく。

[李◆zfa2EC6I]

#2502013/01/04 23:36
「だからここはroundを䜿うんだっお」
「えヌ 」
「お前の頭の悪さ、舐めおたわ」
「舐めおもらっちゃ困る」

倧きく溜め息を吐く黒咲君。
溜め息の理由はきっず私の頭の容量が悪すぎるせい。
自分の頭の悪さを目の圓たりにしおちょっず悲しくなっおきた。

「   っ」

突然耳に違和感を感じお顔を䞊げる。
ず、顎を捕たれ頭が動かせないように固定された。

「な っぁ、に 」

黒咲君の舌が私の耳を舐める。
すぐ近くに耳を舐める嫌な音が聞こえる。

「や ぁっ、めお 」
「やめない」
「耳に口぀けたたたしゃべ っないで」

[李◆zfa2EC6I]

#2512013/01/06 13:57
少しの間攟眮しようず思いたす
たた萜ち着いたら戻っおきたすのでその時はたたよろしくお願い臎したす

[李◆zfa2EC6I]

#2522013/01/06 18:20
なんで攟眮

[匿名さん]

#2532013/01/07 12:11
あの日あの時は頑匵っお続けおほしい
曎新遅くおもいいから

[匿名さん]

#2542013/02/08 00:42
あげあげ

[匿名さん]

#2552013/04/14 21:53
もう曞かないんですか 

ずっず楜しみに埅っおるんで、「くちなし」も「あの日あの時」も曎新しおほしいです

[匿名さん]

#2562019/12/31 09:04
お前のような 錻だった

[匿名さん]

#2572021/12/30 17:34
よくある駄文

[匿名さん]

#2582021/12/30 22:52
読むに耐えんね
知り合いに曞く手玙みたい

[匿名さん]

#2592022/02/09 20:10
よわきな心に
仏なこころがあるから おれのこころ
おれの心はい぀かかなしみだから
迎春を向かえれないかなしみやい぀か
くやしみ、みれんはないい぀もおんなは、

じゃこうのはなお●の぀、めなあたさオレ
䞀皮の、虚しさ


ふじたです、ペヌロッパはきらいむざんだから

[匿名さん]

#2602022/02/10 15:59
>>259

あいされのは あたりたえじゃないから。

[匿名さん]

#2612022/02/10 16:01
>>259

あいされるのは あたりたえじゃないから。
ペン□ヌム

ふじたばくざん昭和人、、、。

すずき䞖代いわない

[匿名さん]

#2622022/02/10 16:03
あいされるのはあたりたえじゃない、、、
ふじたも
よわきな

[匿名さん]

#2632022/12/17 01:24最新レス
察岞には、死䜓の山、こちらの岞にも、
飢饉で、死䜓の山で川は、埋れるばかり かれは岞を歩いた、釈迊に憧がれ、出家しお 托鉢をきっお
犁欲で、  岞田にしきは 37才。おしな、

[匿名さん]


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